2017年3月28日 (火)

第2回触法行為等で生きづらさがある発達障がい者等の支援を考える会を開催します

大阪市内で,下記研究会を行います.5月以降は,原則大阪市内で第2水曜日を開催日として行う予定です.

私たちは発達障害をもつ人が触法行為により逮捕されたり、犯罪被害に遭った場合、初動段階から刑事司法の手続に福祉が介入し、専門家等と組織的に更生支援、被害者支援を行うことを予定しています。

この研究会は初動段階からの刑事司法の手続きに福祉を早期介入させることの必要性やその手順について本事業を担う担当者や協力者等が中心になり有事に備え十分に研究し、また本研究会を一般公開することで触法障害者への早期危機介入の必要性をひろく普及させていくことを目指しています。

第2回触法行為等で生きづらさがある発達障がい者等の支援を考える会

主催  特定非営利活動法人 D-SUPPORT INNOVATIO

日時 平成29年4月19日水曜日

   19:00~21:00

場所 大阪市北区扇町2丁目1番27号大阪市立北区民センター第5会議室

どなたでも参加できます.

詳細及びお申込みは下記の、特定非営利活動法人 D-SUPPORT INNOVATIO のホームペページをご覧ください。

http://www.support-innovation.org/blank-4

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障害者差別解消法と刑事政策

障害者差別解消法が施行されて以降,刑事政策にどう影響したのだろうか.福祉の視点から少し考えた.

最近の裁判では,検察官も更生支援に対して肯定的に捉える部分がある.たとえば,「更生に向けての支援は検察官も依頼することがあるか」と尋問で聞かれたことがあった.かつて何人かの検察官はこういった支援を好意的に捉えていて,すぐに保護カードを切ってくれたり,論告で更生支援を認めてくれたりした.また,支援者がいることを強調した論告もあった.

再犯防止は,刑事司法においての福祉の役割では決してない.よりよい生活環境を調整し,ご本人が犯罪をせず,快適な環境での生活をするという自己決定ができるようにするのが役割である.再犯防止のみを前面に出せば,すなわち刑事司法の下請になってしまう.福祉は再犯防止の道具ではない.必要に応じて入所施設など居住系サービスを使うことがあっても,あくまでも,自身が自己決定することであるし,長期間利用するというのもおかしな話である.勿論,ご本人がずっとここに居たいと思うのならば別であるが,有期間のサービスも多いのでそういう場合,終期はおのずからやってくる.

取調だけではなく,裁判においても差別的取扱の禁止や合理的配慮が求められると思う.取り調べの可視化は当たり前であるが,本人が理解することが困難なのに調書を読み上げ,署名押印をしたりすることは,障害者差別解消法に私は抵触していると思うし,人権問題だと思う.障害特性を理解しないとできないことではある.したがって,数年前に述べたように取調においても,イギリスのアプロプリエイト・アダルトやオーストラリアのインデペンデント・サードパーソンといったような人を立ち会わせる必要も生じてくるであろう.

そして,裁判においても中立的な判決前調査がされることが必要で,その調査者からの報告がなされる必要があると思う.また,対審構造的にも検察官,弁護人どちらにもソーシャルワーカーが関わるのもありだと思っている.

差別的取扱の禁止や合理的配慮は,勿論,矯正施設や勾留施設にも求められる.たとえば,拘置所での一般面会も,その人の障がいの状況に応じて現在,刑罰のあり方も検討されているが,その中には障害者に配慮した刑罰というのもある.現状でも,一定の配慮はなされていて,私の関わっている人たちも処遇上一定の配慮がなされていると思う.むしろ端から見ていて大変だなぁと感じることすらある.権力の行使を基本とする刑事司法においては,自己決定を最も優先する福祉とは違いがある.例えば出役拒否をすれば,当然懲罰の対象となる.

勾留においても当然配慮がなされるべきであり,私は留置施設(警察),拘置施設にもソーシャルワーカーの支援が必要では無いかと思うし,いわんや,矯正施設や留置施設(警察),拘置施設において,介護と言うことも必要になってくる.すでにこういった施設での介護も合理的配慮の観点から,専門官や介護福祉士の配置が必要なのでは無いかとも思う.

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2017年3月10日 (金)

第1回触法行為等で生きづらさがある発達障がい者等の支援を考える会

研究会のご案内です.

発達障がいのある人の親の会の代表と協働で下記の研究会を行うことになりました.
詳しくは,下記のHPをご覧下さい.

第1回触法行為等で生きづらさがある発達障がい者等の支援を考える会


日時 平成29年3月16日木曜日

   18:30~20:30

場所 大阪府箕面市坊島4丁目5番20号

   みのおキューズモール1-2F「みのお市民活動センター」

 

特定非営利活動法人D-SUPPORT INNOVATION 

代表理事 北村耕太郎

権利擁護&司法ソーシャルワーク研究所

代表 原田和明
特定非営利活動法人D-SUPPORT INNOVATION(めいぷるの会)

http://www.support-innovation.org/blank-4 

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2017年2月 2日 (木)

研修のお知らせです〜フォレンジック・ソーシャルワーク研修「少年の更生支援を考える」

フォレンジック・ソーシャルワーク研修「少年の更生支援を考える」を下記の通り行います.


.日時  2017年2月25日(土)13時30分~16時30分(受付13時~)

2.場所  兵庫県福祉センター203会議室

神戸市中央区坂口通2-1-1     

3.主催  兵庫県社会福祉士会更生支援委員会

4.定員  60名(先着受付します。受講決定書は送付しません。そのままご参加ください。なお、定員を超えた場合のみ、当方より通知いたします)

5.対象者 更生保護分野に従事されている方、またはご関心のある方々

6.内容  ○講演 仮題「少年司法と児童福祉の間にある窪みに落ち込んだ少年の支援」

講師:アドラムキリスト教会 野田詠氏 牧師

○トークセッション

野田詠氏牧師、原田和明更生支援委員会委員長、更生保護関係者(予定)

7.参加費 社会福祉士会会員1,000円、非会員2,000(資料代含む)


兵庫県社会福祉士会HP  研修情報 http://www.hacsw.or.jp/html/joho-kenshu-ichiran.html
要項並びに参加申込書 「20170225.pdf」をダウンロード

20170225

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2017年1月30日 (月)

今日は松原市でお話をします

今日は大阪の松原市地域自立支援協議会にお招きを頂き,研修会でお話をさせて頂きます.
罪を犯した障がいのある人への支援についてのお話です.

大阪で相談支援の仕事メインに復活し,まだ1年たってませんが,大阪府内でこういった研修にも声をかけて頂き,本当にありがたいことだと思います.
罪を犯した障がいのある人への支援の理解と実践の輪をどんどん広げていきたいと思っています.そして,罪を犯した障がいのある人だけではなく,刑事司法ソーシャルワークのネットワーク形成が図れないかと思っています.特に大阪を刑事司法ソーシャルワークの関西の拠点にできないかと思っています.
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2017年1月 1日 (日)

明けましておめでとうございます〜12月のことと新年の抱負

明けましておめでとうございます.本年もよろしくお願いいたします.

12月はバタバタして記事を書く余裕がありませんでした.ですのでまとめてご報告をいたします.

12月3日は,国立のぞみの園主催 非行・犯罪行為に至った知的障害者を支援し続ける人のための双方向参加型研修会の分科会に出講しました.こぢんまりとした人数での分科会でしたが,とても密度の高い議論ができたのではないかと思います.

12月8日は,支援のため加古川刑に行きました.久しぶりの加古川刑でした.電車で行ったのは初めてなので,周りの景色をゆっくり見ることができました.

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また,12月は窃盗で起訴されたアルコール依存症のある被告人の裁判があり,更生支援計画書や陳述書作成して提出しました.判決は執行猶予が付されたので,地域の支援につなげました.大拘にも11月から何回も足を運びました.

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また,12月10日〜11日は早稲田大学早稲田キャンパスで日本更生保護学会があり,11日に自由報告をしましたが,時間配分を間違えて十分な報告ができませんでした.「精神障害がある被疑者被告人の更生保護についての一考察」というテーマでしたが,もっと深めていきたいと思っています.
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今年もまだ受刑中の人の対応があります. 近いところ1月31日に松原市での講演もあります.また,箕面市で北摂近隣市町を対象とした, 介護保険の居宅介護支援事業を今の所属する法人で4月に開設する予定です.障がいのある高齢者と,また障がいのある人の高齢家族に強い居宅介護支援事業所を展開したいと思っています.ゆりかごから墓場までの支援を模索します.

改めまして,本年もよろしくお願いいたします.

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2016年11月 7日 (月)

再度あげます!非行・犯罪行為に至った知的障害者を支援し続ける人のための双方向参加型研修会のお知らせ

〈拡散希望〉

今年度も下記の日程で,国立のぞみの園主催 非行・犯罪行為に至った知的障害者を支援し続ける人のための双方向参加型研修会が行われます.

今年度は,2日間の日程です.1日目にセミナー的な部分も取り入れています.2日目は分科会ですが,私は今回も,第4分科会 地域 を担当しています.多くの方のお申し込みをお待ちしています.
主 催/ 独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
期 日/ 平成 28 年 12 月2日(金)~ 3日(土)
場 所/ 筑波大学 東京キャンパス

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2016年10月18日 (火)

非行・犯罪行為に至った知的障害者を支援し続ける人のための双方向参加型研修会のお知らせ

今年度も下記の日程で,国立のぞみの園主催 非行・犯罪行為に至った知的障害者を支援し続ける人のための双方向参加型研修会が行われます.

今年度は,2日間の日程です.1日目にセミナー的な部分も取り入れています.2日目は分科会ですが,私は今回も,第4分科会 地域 を担当しています.多くの方のお申し込みをお待ちしています.
主 催/ 独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
期 日/ 平成 28 年 12 月2日(金)~ 3日(土)
場 所/ 筑波大学 東京キャンパス

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2016年9月 5日 (月)

9月1日〜2日に福祉のサービスを必要とする罪を犯した知的障害者等の地域生活支援を行う施設職員等研修会〈中央研修会〉(広島会場)に出講してきました

9月1日〜2日に国立のぞみの園主催 福祉のサービスを必要とする罪を犯した知的障害者等の地域生活支援を行う施設職員等研修会〈中央研修会〉(広島会場)に出講してきました.

この中央研修会は,平成23年度から続いていて今回で6年目です.平成24年度からは関東と西日本の2回開催となっていますので,11回開催された事になります.私は1回目からの皆勤です.

今年度は西は広島,東は所沢で行われます.そしてまずは,広島からです.

講義はもう何年も続けている「地域における支援」なのですが,少しずつ内容を変えてきています.障がい福祉の制度とそれを取り巻く制度も少しずつ変わっていますし,障害者権利条約批准に伴うさまざまな変化にも合わせていかねばなりません.そして,司法と福祉の状況も変わりつつあります.講義だけではなく,最後の方で,演習のコメントも出させてもらったりするので,全体を通じてこれを言っておこうと思う事も発言させてもらっています.また,夜の質問会も出させていただいて,発言もさせていただいています.ちょっとしゃべり過ぎちゃうのですが(^-^

Photo

研修の中身とは全く違う話なのですが,1日と2日の両日,昼食でいただいたお弁当が素晴らしかったのです.彩りもよく,古代米を使ったヘルシーで美味しいお弁当でした.このお弁当なのですが,NPO法人「ウイングかべ」という法人さんの作業所で作っておられるそうなのです.
Thumb_img_0873_1024

ホームページはこちらです.超おすすめです.
http://www.wing-kabe.com/可部夢街道弁当/

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2016年9月 4日 (日)

先だって証人尋問に出廷した刑事裁判で

先だって,ある知的障がいのある男性被告人の支援で,更生支援計画書を作成し,刑事裁判に情状証人として出廷してきました.累犯の人ですが,ここ3年以上再犯がなかった人です.

弁護人も何回もその人の弁護をされている方で,若干の入れ替わりはあるものの支援者による支援も受けて,生まれ育った地域で生活している人です.私がこの人を刑事事件で支援するのは2回目です.

更生支援計画書も同意されて証拠採用となり,尋問となったわけですが,ほとんどぶっつけ本番,アドリブ満載の弁護人尋問の後,いよいよ検察官尋問となる訳です.検察官にもよりますが,厳しかったりこちらのあらを引き出そうという質問がよくあるのですが,この検察官は,前回の支援とどういう点が違うのか,といったような質問をしてきました.

今回は,今まで利用していた福祉関係事業所の身元引受人がキーマンとなって,住居も福祉的就労先も提供できることなどを証言しました.「今まで利用していたところで大丈夫なのか」「その状況で再犯に至ったのではないか」などと突っ込んでくるかと思ったのですが,突っ込みはなく,尋問終了しました.まるで,こちらのいいとこだけ主張した結果になりました.ちょっと弁護人尋問のような感じがしました.

そして裁判官も,被告人の再犯防止と更生には何が必要かなど,いろいろ質問され,私の意見をじっくり聞いておられました.大きな事件でもない累犯の人の裁判で,こんなに丁寧に質問される裁判官は珍しいと思いました.

その後,被告人質問でも,検察官の尋問では,厳しく問いただすというよりも,むしろ,どう更生していこうかという意思の確認のような質問が多く,裁判官もじっくりとどうしていこうと思っていますか,更生のためにはどうしたらよいと思いますかなどといった質問を穏やかにされていて,被告人の彼も,泣きながら答えていました.

まるで,少年審判のような,ちょっと治療的司法っぽい,とてもいい感じの裁判でした.終わった後,少しさわやかな感じがしました.

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«相模原市障がい者施設刺殺事件に思うこと②