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2010年10月

2010年10月31日 (日)

今日はひょうご矯正展に行ってきました

神戸刑務所で催されたひょうご矯正展に一家で行ってきました。

招待状をいただいていて,昨年に引き続き2度目です。昨年も今年もあいにくの雨でした。

雨にもかかわらず,食事は模擬店で食べ,子どもたちもスーパーボールすくいや輪投げ,くじ引きに興じていました。

それから,各刑務所のCAPIC製品の買い物のも...これは予定外の出費でした。下の子は奈良少刑のゾウさんの木のおもちゃ,上の子は京都刑務所の日本列島の都道府県のパズルを希望し手に入れたのでした。そして私といえば,去年と同じく受付で封筒便箋セットをいただきました。

2010hyougokyouseiten_2

いつも感心させられるのは,品質の良さです。よくできています。我が家にある高知刑務所製の本棚も展示されていて,あらためてその質の良さに感心させられました。質の良さの割に,値段が安いのがCAPIC製品のいいところです。

また,市原刑務所の醤油やみそが23年度末で製造中止になる旨書かれていました。残念,ショック!

そして,神戸刑務所内見学を去年と同様にさせていただきました。最近,うちの子供たちは録画で「モリのアサガオ」という確定死刑囚と刑務官のドラマを見ていて(私も見ているのですが)どうも,刑務所には確定死刑囚がいると思っているのか,「ここにいる人は死ぬの?」と聞いていました。「ここにいる人は刑期が10年未満で,犯罪傾向の進んだ人。」という説明をして,かみさんに「わかる訳ないやろ!」とたしなめられたのでした。

食事の説明では「米7割麦3割」との話。「家といっしょやね」とかみさんにつっこまれました。ちなみにうちの下の子は「線の入ったご飯」といってこの7:3の麦飯が大好物です。

ですが,「お願いだから,シャバだけで麦飯は食べてね。」と思っています。

ところで,この京都刑務所の都道府県パズルですが,もう少し大きくして,刑務所の所在地を示しておけば面白いかも。なんてことを考えるのは私くらいでしょうか?

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2010年10月30日 (土)

なぜ「原田 和明」実名でのブログなのか

ブログやホームページは,一般的な人は実名で公開していませんよね。有名人や研究者等は実名で公開していますね。士業の人たちもです。

私がこのブログを実名で公開しているのは,書いたことに責任をもちたいということです。実名のブログにすることで,書きにくいことも当然生じます。しかし,実名で公開している以上,間違ったことは書けません。責任が生じます。

確かに,匿名で公開すればもっと言いたい放題にかけるのでしょうが,それは責任のある意見表明ではありません。

マニアックな範囲でしか知られていない私が,あえて実名ブログをやっているのはそのせいですし,メールもコメントもトラックバックも受け付けているのです。(ただし,迷惑なものや全く関係のないものは消去させていただいています)

このあたりのことを本当はプロフィールに書いておくべきでしたかね。また,修正しておきます。ちなみに,「なぜ実名なのか」と聞かれたわけではありませんので念のため。

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当番・国選ソーシャルワーカーについて(毎日新聞の記事に補足)

毎日新聞の記者さんから新聞が届きました。やっぱり,ペーパーの方が伝わってきやすいような気がしますね。拡大してPDFにしてみました。

「mainichi_tokyo_tyoukan2010.10.27.pdf」をダウンロード

ちなみに埼玉のほっとポットさんの記事は,何倍もデカくその横に私の記事があります。ただし,朝刊で漫画アサッテ君のある社会面の右上ですから,社会面トップ記事で,その横に私の記事があるということになり,それで目立ってしまっています。

さて,記事に国選社会福祉士というのが載っています。これについては同じ意見を持っている法学者や社会福祉士がおられます。私は,2,3年前からそういう意見を持っています。

社会福祉士となっていますが,私は社会福祉士か精神保健福祉士,つまりは有資格のソーシャルワーカーと思っていて,独占業務にしてもいいのではないかと思うほどなのです。(もちろん刑事司法に関わるスキルはいりますが)

都道府県社会福祉士会での講演等に呼ばれた際は,最近特に言っているのが,当番社会福祉士,つまりは当番ソーシャルワーカーです。各社会福祉士会や精神保健福祉士協会が,当番ソーシャルワーク委員会のようなものを作って対応できないかと思っているのです。

また,国選ソーシャルワーカーは,国選ソーシャルワーカーとして被疑者,被告人段階からかかわり,更生支援計画を立案しその実施に当たって地域のソーシャルワーカーにつなげるなどの,刑事司法手続の中での福祉的支援のコーディネーターとして存在し,再犯防止と自立更生につなげていきます。

今の日本の刑事司法では難しいのですが,本来国選ソーシャルワーカーは弁護人側の立場ではなく中立で意見を述べる立場にあるべきが理想ではないかとも思うのですが,ここまで行くと法学の領域になってしまいますね。

これらは,制度の裏付けがないと,「選任をどこがするのか」「予算は」といったことが解決されません。しかし,当番とはいかないまでも,都道府県の社会福祉士会や精神保健福祉士協会で弁護士会と連携して刑事司法における福祉の窓口を設けることはできるのではないかと思います。

このあたりのことは,機会があれば著作か論文にして,整理したうえでお示ししたいと思います。

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2010年10月29日 (金)

今日は笠松刑務所に行ってきました

今日は笠松刑務所に行ってきました。昨日は奈良少年刑務所に行きましたから,刑務所2レンチャンですね。

笠松刑務所では,お二人と一般面会をしました。大忙しです。笠松刑務所は名古屋矯正管区の女子刑務所です。以前,記事に書いたように和歌山刑務所が過剰収容なのか,2人がこの笠松刑務所に収容されたのです。

新幹線と名古屋鉄道を乗り継いで行きました。約2時間です。岐阜羽島で新幹線を降りて,新羽島駅から名鉄に乗り換えました。もちろん初めての場所です。

お二人とも受刑の効果?なのか,拘置されていた時よりも笑顔も多く,元気になったように思いました。

その内,お一人は受刑したことで長年苦しんでいた心の病が回復していました。よかったです。

もちろん,以前記事に書いたように,このお二人についても文書を出して面会を依頼しています。お二人とも更生支援計画書を作成提出し,尋問に立ちました。

そして,とんぼ返りで西宮にもどってきたのです。ちなみに旅費は,受刑者ご家族のカンパです。

しかし,びっくりしたのが,新幹線の乗換駅にもかかわらず名鉄の新羽島の駅は無人でした。なおかつ,笠松まで単線でした。鉄チャンの私は当然一番前に乗りました( ̄▽ ̄)

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2010年10月28日 (木)

今日も奈良少年刑務所に行ってきました

今日も保護面接で,奈良少年刑務所(奈良少刑)に行ってきました。

奈良少刑がYA,JAの26歳未満の犯罪傾向が進んでいない男性,つまりは26歳未満の初犯刑務所であることは,9月の記事で書いたとおりです。

面接は滞りなく進みました。特に問題なしです。その後,分類の職員さんと今後のことについて情報交換なども行いました。皆さんに見送りもしていただいて,恐縮の限りです。

今日はあいにくの雨でしたが,しっとり濡れた赤レンガの奈良少刑もとても趣がありました。急に寒くなったので,受刑者もつらいでしょうね。

よく,なぜ受刑しているのかを忘れて辛さばかりを手紙に書いてくる人もありますが,そんな時,私は「それも刑罰の内」「刑務所が居心地いいところだったら,刑罰にならない。」「刑務所は,もう来たくない所にならないと。」などといったことを返事に書くようにしています。

いつも思うのですが,刑務所の生活場面は独特のすえた臭いがしますね。男のきつい体臭のような臭いです。出所してきたばかりの人も同じ臭いがします。刑務所が違っても臭いは変わりません。

帰りには,バスの時間があったので,雨が降っていましたが近くの般若寺の国宝の門を見に行きました。コスモスが咲いていてとても綺麗でした。後で,携帯で写真を撮らなかったことを後悔しました。

日本史好きの原田は,バスの窓から見えた正倉院展のポスターを恨めし気に見て,仕事もあるのでそそくさと電車に乗って帰ってきたのでした。

なお奈良少刑の写真は下記のMaskさんのHPにもあります。

http://maskweb.jp/b_naraprison_0_1.html

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2010年10月27日 (水)

東京の毎日新聞に記事が載りました

東京毎日の本日の朝刊に私の記事が載りました。明日あたり大阪でも載るかもしれませんが...

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101027ddm041040012000c.html

記事の中で知的障がいのある人35人のうち,再犯は3人になっていますが,これは検挙された人という意味です。

それから,35人の中には,初めてかかわったが実刑や少年院での保護処分になっている人は含まれていません。社会内処遇の人という事ですね。その人たちは,処分が終わってから再犯しないかどうかというところになりますね。

勿論,知的障がい以外の人も多く対応しているので,その人たちの再犯防止も課題です。

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2010年10月23日 (土)

精神保健福祉法による通報

ご存知の方も多いと思いますが,精神保健福祉法(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)の精神障害者又はその疑いのある者についての通報は,触法障がい者対応において重要な関係があります。

先だっても,矯正施設を出て保護観察中の人が犯罪行為をして,後で述べる24条通報され診察の結果,医療保護入院となりました。

まず第23条では,一般人の通報で「精神障害者又はその疑いのある者を知った者は,誰でも,その者について指定医の診察及び必要な保護を都道府県知事に申請することができる。」とされています。

第24条は,警察官の通報で「警察官は、職務を執行するに当たり、異常な挙動その他周囲の事情から判断して、精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると認められる者を発見したときは,直ちに,その旨を,もよりの保健所長を経て都道府県知事に通報しなければならない。」とされています。いわゆる自傷他害のおそれというものですね。一般的には各署の生活安全課が担当しています。現実的には被害届をださないと,なかなか難しかったりしますし,その状態を警察官が現認しないと無理です。

第25条は,検察官の通報で,1項では「検察官は,精神障害者又はその疑いのある被疑者又は被告人について,不起訴処分をしたとき,又は裁判(懲役,禁錮又は拘留の刑を言い渡し執行猶予の言渡しをしない裁判を除く。)が確定したときは,速やかに,その旨を都道府県知事に通報しなければならない。」とされていて,

2項では「検察官は,前項本文に規定する場合のほか,精神障害者若しくはその疑いのある被疑者若しくは被告人又は心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)の対象者について,特に必要があると認めたときは,速やかに,都道府県知事に通報しなければならない。」とされています。

起訴したということは,有罪に至る証拠があるということなのでしょうが,それで裁判で刑法第39条の心神喪失で無罪や心神耗弱で減刑されて執行猶予確定という時,医療観察法かかるような重大な犯罪であれば,25条通報があって,まず措置入院して医療観察法の流れに移っていくことが多いでしょうね。ですから,医療観察法の対象となる罪で

第25条の2は保護観察所長の通報で,「保護観察所の長は,保護観察に付されている者が精神障害者又はその疑いのある者であることを知ったときは、すみやかに、その旨を都道府県知事に通報しなければならない。」とされています。

24条で入院になった先に述べたケースは,保護観察所の呼び出しにも応じていなかったので,保護観察所に引致して保護観察所長の通報でという可能性もありました。

第26条は,矯正施設の長の通報です。矯正施設(拘置所,刑務所,少年刑務所,少年院,少年鑑別所及び婦人補導院をいう。以下同じ。)の長は,精神障害者又はその疑のある収容者を釈放,退院又は退所させようとするときは,あらかじめ,左の事項を本人の帰住地(帰住地がない場合は当該矯正施設の所在地)の都道府県知事に通報しなければならない。

1.本人の帰住地,氏名,性別及び生年月日 2.症状の概要 3.釈放、退院又は退所の年月日 4.引取人の住所及び氏名

刑務所の社会福祉士さんはよくご存知ですよね。精神科の薬を服用している人は,基本的に通報している施設がほとんどなのでは?

ちなみにどの通報においても,すべてが診察に至るわけではありません。通報を受けて診察が必要かどうか,まず都道府県の保健所などの精神衛生をつかさどる部署で判断がされます。必要であるならば,精神保健指定医2名で診察が行われ,医師2名の意見が措置相当で同じであれば措置入院となりますが,状況によっては医療保護入院ということもあります。

特に26条通報の場合は,診察に至らないことがほとんどのようですが「あなたのまちにこういった人がいて,今回医療を受ける機会がなかった。」という意味合いを持てれば有効なのではと思います。精神疾患のある人は,病識をもち治療することも更生保護の一環であると私は思います。

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2010年10月22日 (金)

昨日は関西福祉大学のキャリアアップ講座に出講しました

昨日は赤穂市の関西福祉大学のキャリアアップ講座に出講しました。

科目は更生保護です。いわゆる受験対策講座ですね。

社会福祉士の新カリキュラムに更生保護が去年から入りましたが,現在4回生の学生は旧カリキュラムの時に入学しているので,更生保護などは未知の世界でしょうね。

さらに,刑事手続など今までの社会福祉士の各科目とは,かなりかけ離れたことを学ばなねばならず,苦労されることと思います。

障害福祉や高齢者福祉など,いわゆる社会福祉の現場実習はあっても,矯正施設や保護観察所,刑事裁判といった刑事手続上の機関での実習はないわけですから無理もありません。

更生保護を社会福祉士の専門科目として持ってくるのであれば,せめて見学だけでも,刑事手続上の施設の実習ができないものかとも思います。全員が無理でも,選択制にしておこなってほしいものです。

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2010年10月19日 (火)

リーガルソーシャルワーカーML登録者30人超

リーガル・ソーシャルワーカーMLは,登録者が30人を超えました。

私が,さぼっていてメンバーの皆様へのリストの配信が遅れていてすいません。近々作成して配信いたします。

登録をご希望された人で,登録内容のお返事をいただいていない方は,ご返信よろしくお願いいたします。

このメーリングリストは,情報提供のみならず,議論の場としたいと思っていて,メンバーの方々がリードオンリーにならないようにといったことから,どういった人がメンバーに属しているかを全員が知っているといったMLにしようと思っています。

誰がメンバーか分からないMLでは議論しにくいこともあろうと思うので,そうならないようへの配慮でもあります。

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2010年10月18日 (月)

リーガル・ソーシャルワークでの面接実践

ソーシャルワークの基本は,利用者と同じ目線でということになります。また,利用者ができるだけわかりやすい言葉を使うということも大切です。

もちろん,出所者対応等ではその人のわかりやすい言葉を使う必要があります。たとえば下記のような感じです。

SW「ところで弁当持ってて2刑持って入ってたんやろ?」

CL「弁当って?」

SW「ごめんごめん執行猶予。」

CL「うん」

SW「全部で何年うたれたん。」

CL「3年半」

SW「そうか,事故なかったん。」

CL「不正交談で1回。」

SW「何日か座っとったん?」

CL「5日座った。」

SW「そう,しんどかったね。他はまじめに務めとったみたいやね。だけどガラ受けがおらへんから満期になってもたね。」

CL「保護会が受けてくれへんかってん。」

SW「確かに保護会が受けてくれたらカリシャクもらえたかもね。パロール(パロル)は入ったん?」

まだまだありますが,こんな感じですかね。ちょっとガラの悪い感じもしますが,できるだけコミュニケーションを円滑にして,利用者との関係を作るためには,私は手段としてはいいと思っています。

では少し解説を,

弁当は執行猶予,弁当持ちと言うと執行猶予中の人。

刑務所に入っていたの?と聞くよりは,何年うたれたの?と聞いた方がより実践的,ちなみに,刑が確定したことを赤落ちといい,刑務所に収容されることを○○刑務所に落ちたと言います。

事故は,規則違反のことでこれはたくさんあります。交談は会話のことですが,工場内などで勝手に他の人としゃべると不正交談になります。

座るというのは今の法律では,閉居罰といいます。戒告などほかの懲罰もあります。懲罰室のなかで,作業の代わりに決まった向きで安座か正座でひたすら座ることを要求される罰です。トイレも許可を得る必要があります。「用便願います」ですね。ちなみに刑務官に用があるときは,報知器というもののボタンを押してしらせます。古い刑務所では,バタンと落ちるタイプだそうですが...

受刑のことは,「お務め」というように務めるです。ガラ受けは身柄引き受け人つまり身元引受人のこと,ガラ受けがないとカリシャク(仮釈放)はもらえません。ガラ受けがない場合は,保護会つまり更生保護施設でガラ受けをしてもらい,そこで保護観察を受けるという場合もあります。

パロール(パロル)はカリシャクに向けての調査票のことですね。

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昨日は兵庫社会福祉士会障がい福祉委員会学習会に行きました

昨日17日は兵庫社会福祉士会障がい福祉委員会の学習会で,お話をさせていただきました。

触法障がい者対応を通して障がい者ケアマネジメントを語るというものでしたが,私の準備不足もあって,少しお聞き苦しかったのではと思っています。

先日から声の調子も今ひとつで,今朝起きるとのどが痛くてガラガラでした。

終わってから携帯を見ると不在着信が入っていて,案の定トラブルの連絡でした。帰ってからも電話やメールでの連絡が続き,休日?の一日が過ぎ,気が付くとリビングで寝ていたのでした。

のどの調子もそのせいですかねぇ。

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2010年10月17日 (日)

保護観察ケース

しばしば保護観察のケースの対応をすることがあります。

保護観察は,犯罪をした人や非行のある少年が,実社会の中でその健全な一員として更生するように,国の責任において指導監督及び補導援護を行うもので,下記のとおり1号観察から5号観察までの5種があります。なお,保護観察を行なう機関は保護観察所であり,ボランティアである保護司が主任保護観察官と共にその実施にあたります。

  • 1号観察 家庭裁判所の審判により保護観察に付された少年
  • 2号観察 少年院の仮退院を許可された少年
  • 3号観察 刑事施設からの仮釈放を許可された人
  • 4号観察 裁判所で刑の執行を猶予され,かつ保護観察が付された人
  • 5号観察 婦人補導院の仮退院を許可された人

俗に言う「ホゴカン」は1号観察のことですね。少年院は,ほとんどが仮退院「カリタイ」なので少年院送致になった少年の大半は2号観察になります。

仮釈放,俗に言う「カリシャク」は3号観察ですが,無期懲役の場合,恩赦がない限り亡くなるまで仮釈放ということになります。「うなぎ」という映画のベースになった,「仮釈放」吉村 昭という小説が参考になります。

4号観察は,保護観察付の執行猶予の場合です。前刑執行猶予でその執行猶予中に再度の起訴判決言い渡しで執行猶予という場合や強盗致傷など,普通ならばほぼ確実実刑なんだけれども酌量減刑で執行猶予が付いた(9月の記事を参照)

なんてときですね,懲役3年執行猶予5年保護観察付は天一杯ということになります。

5号観察は,婦人補導院自体が東京に1ヵ所しかありませんからめったにないでしょうね。婦人補導院は売春防止法の施設です。

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2010年10月16日 (土)

プロフィールを書き足しました

プロフィールを書き足しました。

できるだけ怪しいものと思われないようにです( ̄ー ̄)ニヤリ

何をしても怪しい?

はい,そのとおりです。

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刑事手続きと福祉的支援の関係

刑事司法分野のリーガル・ソーシャルワークについて,刑事手続における現実の支援の流れを示したいと思います。

下記のPDFファイルが成人の大まかな流れです。(少年はまだフロー図を作っていません)

「keijitetudukitofukusitekitaioukannkeizuseijinn.pdf」をダウンロード

フロー図を見ていただくと全体像が分かっていただけるかと思います。これは,障がい者も高齢者も同じかと思っています。

このように刑事手続のすべての段階で福祉的支援は行われます。大切なことは継続性ですね。

特に対象者が勾留,拘置,受刑などで拘束されている場合は,相手は会いに来ることはおろか電話もかけられませんから,支援者側が積極的に接触を図る必要性があります。

特に受刑者の場合,保護面接が認められればいいですが,そうでなければ一般面会となって回数も時間も厳しく制限され,手紙も発信回数の制限があります。さらに,遠方の刑務所だったりもするので,少ない機会と時間を有効に使わねばなりません。

ただ一つ言えることは,普通のソーシャルワークと大差はありません。「再犯防止なくして自立更生はなし」という目的のはっきりしたソーシャルワークです。

もっと言うならば,犯罪をした人や非行のある少年の再犯防止と自立更生を図るのは更生保護の目的ですから,こういったソーシャルワークはすなわち更生保護,更生保護すなわち刑事司法のリーガル・ソーシャルワークとも言えるのではないでしょうか。

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知的障がいと死刑

昨日,殺人罪などに問われた高柳和也被告(44)の控訴審判決が大阪高裁であり,被告側の控訴は棄却されて,原判決の死刑が支持されました。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/451556/

控訴審では,弁護側の主張は被告人が知的障がいで,責任能力に問題があったということでした。

私はこの裁判には関わっていないので,それについてここで言及はしないのですが,知的障がいと死刑の関係について少し述べたいと思います。

知的障がいで死刑囚という人は,京都・滋賀連続強盗殺人事件の松本健次死刑囚が大阪拘置所に拘置されています。胎児性水俣病による知的障がいで,自殺した主犯の兄に絶対服従していたとも言われています。

その反面,死刑を逃れた人もいます,地方公務員だったHは1987年5月に,西宮市のピクニックセンターで知り合った西宮市在住の主婦(当時56)を殺害,さらに1989年3月同センターで,西宮市在住の小学生(当時11)を殺害しましたが,死刑求刑でしたが1審から「家庭、職場内のあつれきで精神状態が不安定だった。犯行当時酒を飲んでおり、心神耗弱の状態が認められるので」と無期懲役。検察側の控訴での2審は鑑定の結果,精神遅滞(知的障がい)が認められるということで検察側控訴棄却でした。

2人以上を殺害すれば死刑が相場になっています。裁判の時期の問題があるのでしょうが,知的障がいが認められても判決で生と死を分けられている。

無期懲役はもし冤罪ならば釈放できるが,死刑は執行されてしまえば,冤罪と分かっても取り返しがつかない。菅家さんや村木さんの裁判を見ていて思いましたが,死刑執行後で,知的障がいだったから...という話になっても取り返しがつかないということですね。

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アクセスが2000を超えました

アクセスが2000を超えました。

約2ヶ月ですから,1ヶ月平均1000のアクセスです。皆さん本当にありがとうございます。

ここ数日は記事を怠け気味です。ごめんなさい。

今日からはりきって頑張ります。

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2010年10月14日 (木)

リーガル・ソーシャルワーカーML進行状況

かなり頑張って,登録処理を行っています。

現時点で20人の登録ですが,メーリングリスト内での登録者公開内容の確認中の方がまだかなりおられるので,今後もっと増えると思います。

公開内容確認中の方につきましては,メール確認の上,急ぎご返信をお願いいたします。

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2010年10月13日 (水)

ML登録が遅れております。ごめんなさい

ML登録にお申込みありがとうございます。

今日1日で結構なお申し込みがあって,処理がしきれてません(゚ー゚;

鋭意処理に努力しますが,ML登録者同志では氏名,アドレス,居住都道府県,所属を公開する予定ですのでこの部分をメールで送ってもらうと幸いです。

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リーガルソーシャルワーカーML開設

リーガルソーシャルワーカーのメーリングリストを開設しました。

リーガルソーシャルワークの実践者,研究者,また実践を志す方など,被疑者被告人対応,出所者対応等ジャンルは問いません。

ご希望の方は,原田宛に左のメールへのリンクかメール送信用ブログパーツでご連絡をください。

いくつかのメーリングリストにも流しておきますね。ご参加よろしくです。

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2010年10月11日 (月)

ブログを少しいじってみました

ちょっと項目をいじったり,ブログパーツを貼ってみました。

私のおすすめの本がAmazonで買える本棚,簡単にメールが送れるパーツ,このブログの更新をメールでお知らせすることのできるパーツ,健康相談検索のパーツです。

どれも出所は@niftyココログのブログパーツガーデンです。

本棚は時々入れ替えをしますね。「こんな本はない?」といリクエストにもお答えしますよ!メールやコメントでよろしくです。lovely

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地域生活定着支援センターについて

地域生活定着支援センターは,高齢や障がいのある矯正施設出所者の自立更生を支援する福祉機関です。

都道府県に1か所設置で,確か33か所が設置されていますよね。(定着支援センターの方,まちがっていましたら修正願います)北海道は大きいのと矯正施設が日本一多いので2か所あります。

もちろん更生保護をやっていると自認する私は,フィールドとして地域生活定着支援センターの仕事に大変興味があります。

今は出所者対応という出口対応のみですが,今後,不起訴や執行猶予になった高齢者や障がい者の支援も行えるようになれば,大きく更生保護の一翼を担うことになるでしょうし,司法と連携しての裁判対応等も担っていければ,文字通りの入口から出口対応ということになるでしょう。

私は,講演などで,弁護士会,保護観察所,矯正施設等と連携して,被疑者被告人段階から処分終了後の支援を一貫して行なう「司法福祉支援センター(仮称)」の設置を提唱しているのですが,そのベースになるのが地域生活定着支援センターかなぁと思っています。

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論文が査読を通過しました

ある学会に私が主筆で連名で出した論文の査読が通過しました。

出版されたら,もちろん皆様にもお伝えします。

前の記事にもありますように,こういった活動は啓発のためにやっています。「本を書いたら印税ががっぽりなんでしょ!」とんでもないですよ,印税は本1冊の値段の数パーセントで,1版目は印税が発生しないで,2版目からしか発生しないということもあるんです。だから,よっぽどの人でないと本の印税生活なんてありえません。

啓発のために,あまり文章は上手ではないのですができるだけ率先して書いています。できれば,専門書ではなくて福祉や司法の関係者でなくても興味を持ってもらえるようなものが書ければと思っています。

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リーガル・ソーシャルワークを伝えていく

リーガル・ソーシャルワークは特殊な事ではありません。

私は,面接,相談援助,ケースマネジメントといった一般的な社会福祉援助技術の一環であって,インテークの部分やアウトリーチ的な要素など若干の特徴があるものと考えています。

今,大切だと思っているのは,社会福祉援助技術として全体の中のリーガル・ソーシャルワークをどう伝えていって,今後地域でこういった支援を行っていく人を増やしていくかということです。あくまでもリーガル・ソーシャルワーク論に特化するものではなく,社会福祉援助技術の一環であるというスタンツだと思っています。

実践はそのスタンツであり,また学問的には,司法福祉論の一つの領域として位置付けられるべきものでしょう。

私が講演をしたり,また著書・論文を書いたり,こうやってブログに表わしていくのはそういった啓発の一環です。時々売名行為と勘違いされる方がいますが,全くそうではありません。こうした支援を広める先には,利用者が必ず居るのです。

私は,少しでもこういった支援やについて語ることができるのであれば,教職等の場面を与えていただければ幸いとも思っています。

私も人生の半ばは過ぎていますので,後進の育成は急務です。これはリーガル・ソーシャルワーカーを育成するのではなく,リーガル・ソーシャルワークができるようなスピリットをもったソーシャルワーカーを広く,あらゆる福祉の実践現場に出して行きたいということです。

ご協力いただける方がいれば幸いです。

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運動会とコミュニティー

先だって地域(小学校区)の運動会に参加したのです。

私の住む地区の参加者は男性が少なく,ほとんどフル出場でした(*´ェ`*)

運動会に参加して目についたのは,それぞれの地域の参加者の年齢と住民の結びつきです。

たとえば,ある地域は50歳代後半から60歳代の男女で構成されていましたが,いかにも昔からの顔なじみという感じ。また,別の地域では30歳から40歳代が多く,普段からつながりが強いのか,一升瓶や大型のクーラーボックスを持ち込んで,宴会状態。別の地域は子どもが多く,そのためお母さんも多くて男(父親)は少ない。

子どものリレーなどは,子どもの少ない地区は合同して出場していました。少子化ですね。

といった風にコミュニティーの違いが判るのです。もっと言えば,昔からある商店の多い地区と,分譲マンションだけの地区では,そのコミュニティーの住民層はかなり異なっていたりするのですね。これだけで,本が書けそうな感じです。

いたって社会学的な目で運動会を見ていたのでしたが,うちの地区の結果は散々でした。

ちなみに,豪華な弁当が出ていました。また,ビールも頂けました。市から予算も出てるのでしょうが,参加者が少ない地域では弁当などに予算をかけるのでしょうね。

面白いので,来年も地域の運動会に参加しようと思います。

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2010年10月 9日 (土)

昨日は宮川医療少年院に行ってきました

昨日は,面接のために宮川医療少年院に行ってきました。

宮川医療少年院は,M級という知的障がい発達障がいの男性の少年を収容する施設です。

「宮川医療少年院ってどこ?」という人に,

かつての三重県度会郡小俣町にあります。今は2005年に小俣町が伊勢市と合併したので,今は伊勢市内にあるということになります。

少年院の前を流れる一級河川の「宮川」は,何回も国のBOD検査で日本一水質のきれいな川になっています。

さて,前にも書いたかもしれませんが,少年院は保護処分を行う教育施設で,刑事罰たる懲役や禁錮を行う行刑施設ではありません。

はじめは,しっかりしていない少年も訓練を受けてしっかりしてくるんですね。初め挨拶もぎこちなかった少年が,最上級の白バッチの頃にはしっかりと号令通りに挨拶ができるようになっているのです。

少年院はほとんどの少年が仮退院します。つまり身元引受人が居て,帰るところがあるということです。しかし,どこの少年院でも言えることなんでしょうが,身元引受人がだれもおらず,帰るところもないという少年も存在するのです。

少年院を出ても帰るところがない。こういう少年を支援するために更生保護施設があり,今,自立更生センターというものも作られつつあるのですが,恒久的なものではありません。もちろん満期退院すれば,保護観察もなし。

こういう少年をいかに社会に包み込むかというのは,更生保護の大きな課題かと思います。

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2010年10月 8日 (金)

更生していてありがとう

昨日は執行猶予になって,その後頑張っている人に久しぶりに会ってきました。

仕事も頑張っていて,顔つきもとてもよくなり,充実した生活をおくっているようで,正直涙が出るほどうれしい思いをしました。

支援をした人みんなが,こんな風にうまくいくとは限りません。確かに,紆余曲折がありながらも全体的にはいい方向に向かう人がほとんどなのですが,この人のように,急速にほぼ普通の社会生活がおくれるといった方向に行く人は少ないですね。

この人の場合は,事件を起こしたことをきっかけに障がい認知が一気に進んだことが更生のの大きな要素でした。

この人の話を昨日聞いて,大変勉強になりました。一番のスーパーバイザーはケースだったりして。

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2010年10月 5日 (火)

池田市の現住建造物等放火,殺人容疑事件について

池田市でおきた現住建造物等放火,殺人容疑事件についてです。

報道によると被疑者は高校1年生だそうですが,今朝の新聞報道で,被疑者には発達障がいがあり,心療内科で投薬を受けていたと書かれていました。

被疑者本人は,発達障がいであることも薬の投与を受けていることも否定しているようですが...

いずれにせよ,またこういった報道がされたと思いました。

発達障がいで投薬を受けていた?ADHDの子どもへ投与するコンサータならいざ知らず,発達障がいそのものを治してしまう薬があればお目にかかりたいものです。これは,易興奮性か何かの対症療法に対して投与されていたのでは?私は医師ではないので,あくまでも経験上の想像ですが...

この表現は発達障がいの無理解を生みますね。「発達障がいという病気なのになぜ治療を受けなかったのだ。」と誤解されてしまいそうな感じがしました。

そもそも,さも「発達障がいだから罪を犯したのだ!」という表現にはうんざりします。佐世保の女児殺害事件や奈良の放火殺人事件など,「発達障がい者は犯罪をおこしやすい」といったとられ方になってしまうような報道にはいつもガックリします。

発達障がいを自分も周囲も認知していなくて,うまく障がいと向き合えず,また正しい支援を受けていないことが影響した犯罪はあるでしょう。ただし,それは発達障がい者のごく一部の人なのでしょう。

表現・報道の自由は当然でありますが,それによって多くの弱い人たちに偏見が向けられてしまうような結果は,自由だからで済ましていいのでしょうか?

池田小学校事件の時,報道でT元死刑囚が精神障がいであるとされ,多くの精神障がい者や家族が苦しみました。そんなことにならないような報道の在り方が,重要かと思っています。

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2010年10月 2日 (土)

証人尋問ジンクス

証人尋問なんですが,私はある地裁支部での証人尋問が多く,しかもその支部までは,電車で1時間ほどかかるので,開廷時間によっては,現地で昼食を食べてから出廷ということになります。

意外と「気にしぃ」の原田は証人尋問となると,まず電車の車両と乗り口で8両目の後ろから2番目とこだわりがあり。

さらに,昼ご飯を食べる所もまでこだわっていて1店舗,なおかつメニューも日替わりランチにこだわっています。曜日で同じメニューなので,出廷が多い月などは,その月に同じメニューを2回ほど食べたこともありますね。

なんでそんなにこだわるの?原田は,まずはAB型の人なんです。それとはっきり言ってかなり変人です。

でもジンクスってあるでしょう?縁起かつぎってやつですね。

縁起をかつぐと,何となく検事さんの尋問も緩くで済むような気がするのです。でも,縁起をかつぐのはこの支部だけ,ほかの地裁や支部ではかつぎません。距離の問題かなぁとも思います。

証人尋問の気合いについては,また後々述べますね。

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アクセス1000を超えました

ついにアクセスが1000を超えました。

8月14日に開設なので,1ヶ月半ほどでの期間で1000のアクセスでした。

皆さん本当にありがとうございます。

今後も原田の思いつきも含め,活動なども伝えていきます。

ただし,活動していても個人情報の保護の観点からや,ケースに危害が及ぶ危険性があるような場合は伏せさせていただいたり,若干加工しますのであしからず。

原田と直接連絡を取りたい方は,ページ左側の私の写真の上の「メール送信」リンクか,プロフィールのページのなかのリンクでメールを送って下さい。

今後ともよろしくです。

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