« 今日は国立のぞみの園の研究委員会で1日東京でした | トップページ | 4月からの予定 »

2011年2月10日 (木)

ある死刑判決の確定

昨年10月14日に,2人の高齢者の強盗殺人などで1審2審共に死刑判決が最高裁で確定した藤崎宗司という死刑囚がいます。

一部の報道で触れられていましたが,藤崎死刑囚は知的障がいであるという事実があります。

多くの報道は,あまりこの事に触れていません。藤崎死刑囚は自動車窃盗等で複数の前科がありますが,知的障がいがあることを周囲の人がある程度気がついてはいても,刑務所には行くものの何とか働いている彼に福祉の支援が入ることはなかったようです。

もちろん本件は冤罪の疑いはなく,2人の尊い命を奪っているのですから極めて重大な犯罪です。死刑という刑罰が残酷であるか否かの判断は別にして,現行法では死刑判決が出ても仕方がないともいえるような事件です。被害者遺族にとってみれば,極刑に処してほしいというのは当然のことでしょう。それは重たい事実です。

ただ一方で,知的障がいのある人が今まで何の福祉の支援も受けることがなく,服役を繰りかえし,最終的には複数の殺人をおこして死刑囚となったことも重たい事実だと思います。勿論犯罪の責任は,まずは本人という前提の上です。

報道だけで判断はできませんが,本人も障がい認知はできていなかったのではないでしょうか。また,障がいによる認知のゆがみは,何回受刑しても規範意識をもたせることができなかったのではないかと思いました。

また,社会防衛のためにも,犯罪行為を含む生活支障が生じている障がい者については,アウトリーチ的なアプローチをおこなって行くことが大事なんだとも思いました。ただ,福祉の支援は本人に拒絶されるとどうしようもないのですね。

|

« 今日は国立のぞみの園の研究委員会で1日東京でした | トップページ | 4月からの予定 »

ニュース」カテゴリの記事

司法福祉」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

更生保護」カテゴリの記事

法律」カテゴリの記事

福祉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181558/50829336

この記事へのトラックバック一覧です: ある死刑判決の確定:

« 今日は国立のぞみの園の研究委員会で1日東京でした | トップページ | 4月からの予定 »