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2011年2月14日 (月)

勝手にプチ書評「加害者家族」~私のおすすめ本

「加害者家族」(幻冬舎新書 鈴木信本:著)という本を読みました。

被害者に家族があると同時に,加害者にも家族があります。また,被害者も加害者も家族という場合もありますね。実は殺人の被害者で最も多いのは,身内であると言われています。

マスコミに追い回される加害者家族,ネットでの中傷,無言電話や中傷電話など,加害者家族ということだけで,いわれなき罪を背負わされている実態をこの本は伝えてくれています。

私も経験があります。犯罪をして逮捕され,その記事が実名で名前が載ってしまった人の家族が近隣から排斥されそうになったことがありました。

事件を起こしたことで,家族が居所を隠し,一切連絡を絶ってしまった例もありました。

ある意味,加害者家族も犯罪被害者なのかもしれません。殺人など大きな事件を起こしてしまった場合,その加害者家族は自分の身内のした犯罪のために苦しみ,自殺する人もいるのです。

この本も加害者養護の立場では一切なく,加害者家族に対する社会的制裁という矛盾を指摘しています。

被害者支援は当然ですが,加害者の家族も福祉の支援の対象になると考えています。犯罪はまずは個人の責任であり,家族の責任ではありません。それでも,親や配偶者の立場の人たちの多くが責任を感じ,謝罪するのです。

日本では加害者家族のみならず,被害者やその家族が中傷されたり,ありもしない事を面白おかしく報道し,まるで被害者が被害に遭って仕方がないような生活をしていたとされたりすることには極めて疑問があります。

これは,権利擁護の問題であると感じました。

小説では,映画化もされた東野圭吾の「手紙」(文春文庫)が加害者家族の姿を描いています。

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