« 原田の4月からのこと詳細 | トップページ | 3月の出講予定について »

2011年2月28日 (月)

勝手にプチ書評「ドキュメント 長期刑務所」~私のおすすめ本

今度は刑務所の中からのメッセージです。しかもLB級の刑務所からです。

かなり以前に矯正関係の方と話していると「LB刑務所は刑務所の大学院」という話があって,思わず吹き出してしまいました。

LBとは,Lが10年以上の執行刑期(この本が書かれた時は8年以上)を表し,Bが犯罪傾向の進んだ者,すなわち累犯者ですから,刑期が長い凶悪犯罪者を多く収容しているということになります。

LB級の刑務所は,旭川,宮城,岐阜,徳島,熊本です。LがつかないBの人も若干収容されています。

作者の美達大和氏は,2件の殺人で無期懲役です。作者も書いていましたが,今でしたら死刑であったろうと思います。

A級刑務所については,黒羽や加古川の様子について,元受刑者から何冊かの本が出ていますし,LA刑務所についても元受刑者の紹介本や記事があります。しかし,LB刑務所のドキュメントは聞いたことがありません。昔の大阪刑務所の様子などは,安土茂氏が本に著していました。

この本を読んでいると,獄に落ちた殺人者たちの生の様子が伝わってきます。非常に重い本ですが,刑務所の中の様子が伝わってくるようです。まるで,その場面の映像が見えてくるような文章で書かれています。

作者は,罪を悔い,日々反省の日々を送っているようです。そして,正反対に反省もせず被害者を逆恨みするような受刑者に対して,厳しい視線で見ていることが書かれています。

マキシマム・セキュリティーとも言われるLB刑務所,無期懲役の作者は,この刑務所を終の棲家としています。たしかに無期懲役の仮釈放までの期間が30年を超えた今,ほとんど終身刑であるといえましょう。この本は,終の棲家の様子とその生活を伝えてくれているのです。

刑務所の様子は,私たちにはわかりません。特にLB刑務所となればなおさらです。刑務所に関わる規則なども細やかにこの本は書かれていて,作者が日々勉強していることにも感心させられます。読書家であることにも感銘を受けました。人は変わるものなのですね。

この本はかなり以前に購入して,何回も思い出したように読んでいます。

|

« 原田の4月からのこと詳細 | トップページ | 3月の出講予定について »

司法福祉」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

更生保護」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

法律」カテゴリの記事

福祉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181558/50994593

この記事へのトラックバック一覧です: 勝手にプチ書評「ドキュメント 長期刑務所」~私のおすすめ本:

« 原田の4月からのこと詳細 | トップページ | 3月の出講予定について »