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2011年2月 7日 (月)

大阪2児遺棄事件起訴されました→解離性同一性障害(多重人格)について

大阪の2児遺棄事件の苗容疑者が起訴されて,被告人となりました。

解離性同一性障害(多重人格)の疑いもあり,起訴前鑑定が行われていましたが,事件時の責任能力有と判断されたわけですね。

そもそも日本での解離性同一性障害の人への責任能力の判断ですが,主人格ではない他人格がおこなった犯罪であっても,それぞれ人格が宿っているその人が行なったということから,判例では「「別人格が現れたとしても、人間としての連続性は保たれており、責任能力はあった」とされていたりします。

つまり,完全ではないにしろ責任能力が認められるということかと思います。

あの有名な24人の人格を持つ男であるビリーミリガンは,強盗強姦罪を犯しましたが,解離性同一性障害によって責任能力がないとされ,精神病院で治療が行われました。今は,映画監督をしているそうですが...

この解離性同一性障害は,治療法もまだまだ確立していないようです。多くの解離性同一性障害は,児童虐待や暴力が原因となっています。とくに性的虐待を受けた人が多く,女性が多いのはそのせいなのでしょうか?ビリーミリガンも男ですが,継父から性的虐待も受けていたようです。

解離性同一性障害に対しての福祉的支援は必要かと思いますが,むしろそれを引き起こすような児童虐待に対して,福祉の立場に立つものは積極的に動くべきであると思います。

私が関わった解離性同一性障害で重大な事件をおこしたケースについても,児童虐待さえなければあの事件はなかったと思っています。「虐待を防ぐのは大人であり,その大人が子どもを守らなければならない,他人の子でも守る。」という当たり前のことを忘れた社会になりつつあるのかと思ってやまないのです。

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