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2011年5月 7日 (土)

知的障がい者にとって執行猶予を理解すること

先だって,とある執行猶予付き判決を受けた知的障がいのある人に執行猶予の説明をしました。

知的障がいの人にとって執行猶予の意味合いを理解してもらうことは,難しいことが多いなぁと思うことが多いです。

「執行猶予=受刑しないで済んだ=お咎めなし」と理解してしまいがちです。ですので,次も大丈夫だろうと再犯に及んだりしてしまうようです。

また,執行猶予になった犯罪以外の軽微な犯罪を犯してしまっても,執行猶予が取り消しになるかもということがわかっていなかったりもします。

さらに,今度,禁錮以上の刑の言い渡しがあって,執行猶予が取り消されれば2刑もって刑務所に行かなければならないということの理解が難しいのです。

刑法に関わっている人ならば当然わかっていることなのですが,これは,知的障がい者ではなくとも理解されていない方が多いようです。窃盗で執行猶予中の人がその期間内にまた窃盗をして実刑となったのですが,家族は前刑は執行猶予で無くなったと思っていて,2回目の事件のみの刑だけ努めればよいと思い込んでおられました。

執行猶予中に事件を起こして,その刑が禁錮か懲役刑ならば「『前の事件の刑+今回の事件の刑』の分だけ刑務所に行かなければならない。」ということを,知的障がい者にはよく理解してもらわねばなりません。長い刑期が待っているのです。

短いスパンの目標設定をして,説明を繰り返す必要があるでしょうね。

いずれにせよ,根気よく繰りかえし説明するしかないなぁーと思っています。説明を続けて理解できた頃には,執行猶予期間が終了するのかもしれません。

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