« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »

2011年7月

2011年7月30日 (土)

江田法相の死刑についての発言

 江田法相は29日の閣議後の記者会見で、死刑について、「悩みながら勉強している最中で、悩んでいるときに、はい執行、ということには私の気持ちとしてはならない」と述べ、当面は執行しない姿勢を示した。

 法務省では、法相の下に「死刑の在り方についての勉強会」が設置されているが、法相は「勉強している間に執行はないという一律の決め方をしているわけではない」とも述べた。

最近,東電OL殺人事件が冤罪で再審開始の見込みになったりと,殺人で無期懲役の案件が冤罪という場合が目立っています。

前にも書きましたが,無期懲役だから取り返しもまだつくでしょうが,死刑執行されていたら取り返しがつきません。

文字通り死人に口なしで,すでに執行されたケースで本当に冤罪はないのかと思うのです。

死刑が憲法で禁止された残酷な刑罰なのかどうかは私がどうのこうの言える立場ではないですが,こういった形で殺人事件の冤罪が出てきている以上,そう簡単に執行できる状況ではないなぁーとは思います。

しかし,被害者遺族の皆さんにとってみれば,早く執行してほしいという気持ちがあるのは当然でしょうし,また,法律に刑罰として死刑がある以上は,罪状によって死刑判決が出るのは当然かと思っています。これは,死刑に賛成か反対ということではありません。現行法に従って裁かれるべきということです。

当面執行はされないのでしょうね。死刑囚も被害者遺族も苦しみが続くのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月29日 (金)

最近気になるポスターから

大阪府内に住んでおられたり,私のように勤め先がある方は駅などで次のような大阪府警の警察官募集のポスターを見たことはないでしょうか?

21g20110527ddd1900358g20000_2

これって思いっきり「OSAKA」関西圏ですよね。私も子どもの時よくこんなことを言いました。これって関西だけのフレーズなんでしょうか?今の私ならば,「ごめんですんだら,警察も検察も裁判所も刑務所もいらんわ!」でしょうか(笑)確かに知的障がいの人にはこのフレーズは耳に入りやすそうなので,つい,「そんなことやって,あやまったら許してもらえると思ってんのかなぁー。ごめんですんだら警察はいらんわ!」とか言ってしまうのです。

他には

080513tikan_akan_s

というのもOSAKAらしいですね。昔,野毛洋子さんひきいるヨーコぶるーすばんどというのがあって「おっさん何するんや」というチカンに遭っている女性の言葉の歌があったんですが,それを思い出しました。最後が「おっさんアホか」という言葉で終わっているのですが,ついそれを思い出して笑ってしまいました。

この「あかんで」の「んで」が関西的なんでしょうね。

実写映画化されて,もうすぐ公開の忍たま乱太郎というアニメがありますが,原作者が西宮市のお隣の尼崎市出身ということで,関西弁の人が出てきます。「お残しはゆるしまへんで~っ」というフレーズの「食堂のおばちゃん」がそうですが...それに通じるものがあるなぁーとつい思ってしまいました。

それにしても,チカンはあきません。性犯罪です。最低でも迷惑防止条例で,ともすれば強制わいせつになってしまいます。被害者のトラウマも強いですから。「ごめんですんだら警察いらんわ」どころのことではありません。

ただ,冤罪も多いのが痴漢ですね。映画化されたりしていました。通勤で電車を使うようになった私ですが,幸い,それほど混んでいない電車での通勤なので,チカンの冤罪事件に巻き込まれることはないと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月28日 (木)

知的障がい者を被害者とする準強姦事件について

以下朝日新聞の記事です。

準強姦事件、審査会「起訴相当」

 和歌山地検は22日、2007年に準強姦(ごうかん)容疑で逮捕され、不起訴処分(嫌疑不十分)とした受刑者(58)=窃盗罪で服役中=を準強姦罪で起訴し、発表した。和歌山検察審査会が1月、受刑者について起訴相当と議決をしたことを受け、地検が再捜査していた。審査会の議決を受けて地検が起訴したのは県内初。

起訴状などによると、受刑者は07年春ごろ、山中に止めた車の中で、顔見知りの女性(当時29)が知的障害のため抵抗できないことを知りながらみだらな行為をしたとされる。地検は08年12月に不起訴処分としたが、審査会は今年1月、被害女性側からの申し立てを受けて審査し、起訴相当と議決をした。

 議決書によると、女性は知的障害により、性行為について自ら意思決定をする能力があったとは到底考えられないという。その上で「知的障害者に対する強姦事件が後を絶たないのは検察官の処罰意識が不十分であることも一因」と指摘し、「被疑者に厳正な処罰を与えて反省を促すべきだ」と述べた。

 地検の原島肇・次席検事は「再捜査した結果、知的障害に関する医師の所見など有罪につながる新たな証拠が出てきた」と説明した。一方で「不起訴とした担当検事は捜査を尽くしたと思う」とも述べた。

 検察審査会とは、有権者の中から抽選で選ばれた11人の検察審査員によって構成される審査組織。任期は半年で、検察官が容疑者を起訴しなかったことに被害者が不服を申し立てた場合に不起訴判断の内容を調べる。審査会議は月に1、2回開かれ、起訴相当、不起訴不当、不起訴相当のいずれかの議決を出す。(千代明弘) 朝日新聞和歌山地域

私も,立証困難で準強姦罪の告訴が受け付けられなかった例を知っています。

別件でやはり知的障がい者が被害者で証言の証拠能力が問われたような例もありました。

そもそも,判断能力がない人が被害に遭っているのですから,法の下の平等の点では推し量られてしかるべきと法律素人の私などは思うのです。

抵抗できず訴えることもできない知的障がいのある人を狙っての性犯罪は,鬼畜に値する行為だと思います。いくら重度の障がいがあっても,双方納得の上ならば性交渉があっても問題は勿論ありません。欲望を満たすために,発覚しないであろうという犯罪は厳しく断ずるべきであると思いますし,証拠不十分だから,公判維持ができないからという理由で積極的に起訴しないのであれば,それも正義として或いは権利擁護の観点からしてもいかがかと思います。

政治家の逮捕につながるような案件では,それが軽微な犯罪であっても証拠を捏造してでも起訴しようとするのに,自ら訴える力のない社会的弱者が被害者の場合は,強制わいせつや準強姦といった重罪であっても有罪にならないから起訴しない?

一般市民の感覚としては「おかしい」ですよね(`´)怒

検察審査会の皆さんも一般市民なので「起訴相当」と議決したのだと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年7月27日 (水)

万引きをした人たちと面談しました

万引きをした人たちと面談しました。もちろん個別面談で,それぞれの人は単独犯行で,すべて知的障がいのある人です。

何回も繰り返していて,盗品を古物商に売却すらしている人もいました。その都度,親族が被害弁済をして,障がいがあるからということで,警察沙汰になっても刑事処分は受けていない人もいます。

そもそも障がいがあるからと言って,そのことイコール,自動的に刑罰がのがれられたり,軽減されたりするということは個人的にどうかと思います。

かつて刑法には,その第40条に「イン唖者」ノ行為ハ之ヲ罰セス又ハ其刑ヲ減軽スというのがありました。イン唖者というのはろうあ者とほぼ同様の意味です。この条文を削除することを主張したのは被害者の会ではありません。ろうあ者の当事者団体です。つまりは,この条文はろうあ者の人々を責任能力のない人というレッテルを貼っているわけです。それに対して当事者の皆さんは「ちがう」と主張されたわけです。

したがって,どういった障がいであっても,まずは責任能力の問題であって,被害者感情的にも「障がいがあるから無罪か減刑」では納得いかないのではないかと思います。

万引きで受刑することになった発達障がいのある人のご親族から相談を受けたことがあるのですが,いかにも「万引きごときで,障がい者には酷な刑務所に行かされるのはひどいのではないか」という感じでした。本人や周囲の人が犯罪をしたことを障がいや社会の責任にすべて転嫁してしまうのは,いけないことだと私は思っています。

時々,こういった支援は,一方的に加害者を擁護するものと勘違いしている人がおられますが,全く違います。

今回,面談した万引きをした人たちにも,障がいがあっても刑罰はくだされることを長々ととお話しさせてもらいましたが...分かってもらえたかなぁーやっぱり体験しないと分からないのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月26日 (火)

毎日新聞の「余録:英国の寛容さとしたたかさ」で思ったこと

 「UFOが実在する証拠を手に入れたかった」。米国防総省のコンピューターシステムに侵入した英国のゲーリー・マッキノン氏の記事がひところ英紙をにぎわせた。米政府は身柄引き渡しを求めたが、英国自閉症協会は反対運動を展開し、移送を認めようとした閣僚に批判が殺到した▲マッキノン氏には共感や意思疎通が苦手なアスペルガー障害がある。刑務所ではなく病院で治療するのが英国の精神保健法の決まりだ。刑罰による矯正効果が薄い人を刑務所に入れても社会防衛につながらないという合理的な考えが根底にある▲もちろん納得できる国民ばかりではない。殺人事件を起こして病院にいる障害者の顔写真を載せて世論をあおる新聞も珍しくない。それに対するメディア批判は厳しい。だが、批判する側は報道規制を求めるよりも、自らもメディアを利用して反論したり、啓発したりすることで情報発信の活発化へと向かっていく▲抜粋

今朝の毎日新聞の「余録」の一部です。

「刑務所ではなく病院で治療するのが英国の精神保健法の決まりだ。刑罰による矯正効果が薄い人を刑務所に入れても社会防衛につながらないという合理的な考えが根底にある。」

ある面納得がいくのですが,これは保安処分ではないのでしょうか?特にアスペルガー障害の人の場合,アスペルガー障害そのものは治療反応性がないので,治療するという概念は,犯罪につながらないようにするSSTといったようなリハビリ的なことも含んでいるのでしょうか?

日本の心神喪失者等医療観察法による処遇も刑罰ではありませんが,保安処分的要素は否めません。

障がいがあることを理解したうえで法の下の平等の上で裁くことは重要です。しかし,アスペルガー障害=矯正効果が薄いので精神科医療というのは,正直個人的には???責任能力に応じて医療的なケアの充実した刑務所などで処遇するという考え方はないのでしょうね。

これは下手をすれば「障がい者は危険だ,隔離せよ」になりかねないのではと思ったりもするのです。

確かに,犯罪をすることは,まずは個人の責任。その上で,障がい認知や周囲の理解,サービス利用等といった社会的な責任の要素がどこまであるのか,ということかと思うのです。

専門的な矯正教育や更生保護の在り方が,日本においてももっと研究されるべきなのでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月22日 (金)

受刑中の人への手紙が書けない

受刑中の人たちへの手紙がなかなか書けません。気になって気になってしかたないのです。本当に受刑中の人たちには申し訳ないのです。面会にもなかなか行けないですし...

元々手紙は苦手な超筆不精なのですが,書こうと向かってもなんだかかけないままで,かなりたってしまいました。

私が1通出す間に何通か送ってくださる人もいて,誠に申し訳ない限りです。

なんでこんなに手紙が苦手なのかと思ってしまいます。

確かに時間的なこともあるのですが...それにしても申し訳ない。面会以外の唯一のコミュニケーションなのに...手紙を交信しないと出所時の対応ができないだろうというのも,勿論重々承知しているのですが...なぜかブログ記事のようにはいかないのですね。構えすぎなのかm(__)m

とにかく日曜日までには,がんばって7通ほど書きます。言い訳からはじまる手紙になるなぁー   つらい...

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月21日 (木)

支援の難しさ~反省~

先だって,ある少年院仮退院者と面談しました。

刑務所に行くようになってしまわないでほしいという思いから,いつものパターンでつい○○少年院ほど刑務所は甘くないからと言ってしまったのです。

この人の精神的な調子が今一つだったことや,知的には全く問題がないかむしろ標準以上で判断能力がしっかりしていることもあって,その反応は,「○○少年院に行ったことがないものが,○○少年院がぬるいなんてことは言わないでください」というものでした。

その上,つい,なぜ○○少年院は甘いかということを説明すると。「それはうわべだけで,中をちゃんと見ていないからだ」といったようなことを言いっていました。

それについても,つい応酬的なネガティブな反応をしてしまい,ここで,遅ればせながらミスに気づき,修正を図りましたが後の祭りでした。反省しきりですm(__)m

言葉遣いはよいものの,目つきや語気から憤り,反抗,猜疑心等の強いネガティブな感じが伝わってきました。

逆に言うなら,周囲の大人たちには上手に合わせているものの,大人は信用しておらず,自分の本音は押し殺している,そういった彼が見せた本音を垣間見たような気がしました。

私のミスから分かったことは,かれは自己の非行によって少年院に行ったことを決してプラスにとらえず,なかであったつらいことのみがマイナス要素となって残ってしまっているのだなぁとあとで思いました。大人を信じないのも成育歴だけではなく,色々な経験の積み重ねではないかと思うのです。

成人した仮退院後の彼が,どういった生活を送るのかが心配です。保護観察が終了してしまえば,早かれ遅かれ支援を拒否するでしょう。そうなったときが心配ですが,離れていこうとする者を無理やり引き寄せることはできません。難しいなぁーと思い,暗雲たる気分になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月18日 (月)

性犯的窃盗について

性犯罪に近い窃盗を勝手に性犯的窃盗などと呼んでいるのですが,先だっても,性犯的窃盗で検挙され,現在不拘束で取り調べ中の知的障がいのある人と面接をしました。

性犯的窃盗は,ほとんどが男性で自慰行為をするための盗みですが,本やDVDといったe映像や文章で直接的な刺激を得るためにそれらを盗むのではなく,女性の衣料品やその他使用したものや女性専用の商品などを盗み,それを用いて自慰行為をするのが性犯的な窃盗で,性犯罪ともいえる行為かと思うのです。

これがエスカレートすると「想像」の域ではおさまりきらなくなり,痴漢行為や強制わいせつ,強姦といった凶悪な性犯罪につながっていくようです。悲惨な性犯罪の被害者を生まないためにも,性犯的窃盗までで止める必要があると思います。性犯被害者を生まないだけではなく,本人のためでもあるのですが...

性犯的窃盗の代表的?なものが「下着盗」です。私のかかわったケースにもそういった行為で検挙されたケースありました。

その他にも,女児が使用した特定の学習用具を窃取するケースなどもありました。いわゆるフェチズム系のケースですね。時々,女性の靴を盗んだ人なんかが捕まっていますが同じような系統の犯罪かと思います。

下着盗などは,被害者の感情も極めて悪く,精神的なダメージも大きくて,謝罪や被害弁済という話もなかなか受け止めにくい感じがします。当然なことですが。

こういった行為をする知的障がいのある人は,特にそうなのかもしれませんが,下着盗などの犯罪行為をしないで済むような性的はけ口にの方向へ,上手に支援者が導いていくことが必要なんでしょうね。上手にというところが難しく,あまり刺激の強すぎる風俗店などを経験してしまうと,今度は加減が無くなってしまったりする人もいたりするので大変です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月15日 (金)

国際犯罪学会神戸大会まであと1ヶ月ありません

国際犯罪学会神戸大会まであと1ヶ月ありません。私はすでにこのブログにも書きましたように,下記の2つのセッション(シンポジウム)に登壇します

8月6日(土)14:15~17:30

日本犯罪心理学会主催 「知的障害のある非行少年・犯罪者の支援:家族,地域,施設の連携から」

内容は下記のPDFファイルです(英文)

「11.08.06hansin kokusaihanzaigakkai.pdf」をダウンロード

8月 8日(月)17:15~20:30

日本犯罪社会学会主催「判決前調査制度の国際比較・合理的量刑のための制度的方策として」

内容は下記のPDFファイルです(やっぱり英文)

「11.08.08hansya kokusaihanzaigakkai.pdf」をダウンロード

プログラムは,下記の国際犯罪学会神戸大会のプログラムのHPをご覧ください。

http://hansha.daishodai.ac.jp/wcon2011/congress/program.html

日が近づくにつれて緊張してくるかも...今はバタバタしているので,それどころではない状況です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月13日 (水)

知的障がいのある人の在宅での調べや在宅起訴

相変わらず触法ケース対応が続きます。研究者としては,ケースが増えて結構なことですが,対応も真剣にやらないといけませんのでそれはそれで大変です。

在宅起訴や,調べのケースも何人か対応しているのですが,知的障がいのある人(発達障がいのある人も含まれる)でそういった場合,「なんだ,なんにもないじゃん」「何にもなしで済んでるじゃん」に気持ちがなりがちです。

特に勾留,拘置の経験のある人ほど,その気持ちは強くなるようです。

「今はシャバにおるから何にもないと思うかもしれへんけど,実刑になるかもしれへんねんで!」と一生懸命いさめます。

弁護士さん的には,拘束よりも不拘束の方がいいのは決まっていますが,ソーシャルワーカー的には「ウーン」というところです。

いっそのこと拘束してもらって,少ししんどい思いをしてもらった方が本人のため,被害者のためと思われるケースもあります。

拘束してもらったら,生活環境調整のために一気に居住系サービスの利用へつなげたいという人も少なからずいます。

警察と福祉のコラボレーションができたらいいなぁーと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月12日 (火)

9月11日にミニ公開講座を開きます

学校の話題は,このブログでは極力書かないことにしていますが,公開講座の話題なので宣伝のためにも書きます。

9月11日(日)午後に南海福祉専門学校でミニ公開講座をおこないます。

テーマは,「罪を犯した障がい者・高齢者と福祉」~触法障がい者・高齢者に対する福祉的支援の基礎~

講師は,僭越ながら私,原田和明です。自作自演?公開講座なので,専門的というよりはベーシックなお話をさせてもらおうと思っています。

南専を知ってもらおうという意図もあるのです。当日は社会福祉士養成通信課程のスクーリングの日でもあります。

難波から南海電車で30分ほどかかってしまうのですが,興味のある方は是非お越しください。お申し込みは下のチラシにある申込書でお願いいたします。

「11.09.11minikoukaikouza.pdf」をダウンロード

また,追々MLなどにも流そうと思っていますが,そのうち,南海福祉専門学校のHPにも掲載することになると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月11日 (月)

第12回日本司法福祉学会大会の分科会に登壇します

9月3日~4日の日程で行われる第12回日本司法福祉学会大阪大会(於 関西福祉科学大学 大阪府柏原市)の第6分科会「犯罪者の社会復帰支援」に登壇することになりました。

滋賀県地域生活定着支援センターの中川さん,大阪府地域生活定着支援センターの益子さん,私,企画者は追手門学院大学の古川先生という,普段トークのような集団です(笑)

日本司法福祉学会ニュースNo.26(抜粋)

「12_shihoufukushigakkaitaikai.pdf」をダウンロード

この大会は非会員の方も参加できます。

詳しくは,日本司法福祉学会のHPをご覧ください。

http://jslfss.org/convention/convention.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月10日 (日)

久しぶりに意見書を書きました

4月以来,裁判所に提出する更生支援計画書や意見書の類は書く機会が少なかったのですが,久しぶりに書く機会がありました。初犯の迷惑防止条例違反(痴漢行為)ですが,公判請求された事案です。

責任能力で争いがあったようなのですが,もうすぐ証拠調べがあり,その後,論告・弁論で結審というところで先が見えてきた事件です。

意見書を書いていて,つくづく思ったのですがやっぱり生活環境が大きな問題なんですよね,虐待や貧困,支援を要する人だらけの家族等です。裕福であっても,意外と家庭内にはコミュニケーションの希薄や障がいに気が付かない(発達障がいの人の場合に,きわめて多いです。)ことが大きなファクターだったりするのです。

本ケースも,虐待や家族の問題など根本的なところに問題がありました。再犯を防ぐには,その部分を解決しないといけないところです。ところがそこが難しい。

結果的には,一旦居住型サービスを使って再犯を防げるような生活環境におくということになるのですが,受け入れ先がないのですねm(__)m

更生保護は福祉の範疇になっているのですが,問題は山積みですね。福祉の支援で再犯を防ぐことと矯正施設を使って再犯を防ぐことの対費用効果の差が計れないかと思ってしまいます。

この意見書も,再犯防止のために生活環境を変えるということがもっとも言いたいことでした。

こういった,支援を要する被告人にたいしての,判決前の再犯防止のための生活環境調整が制度化されていないというのは,「法の下の平等」に反しているのでは?と思ったりもします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月 9日 (土)

成年後見と選挙権

知的障害などで判断能力が十分ではない人の代わりに財産管理を行う成年後見制度を利用すると選挙権を失う-という公選法の規定は憲法に反するとして、京都市中京区の男性(57)が国を相手取り、選挙権の確認や損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こしていたことが4日、分かった。提訴は6月14日付総務省選挙課によると、同種訴訟は東京、さいたま各地裁に続いて全国で3例目。

成年被後見人つまり,成年後見制度の類型の中で,判断能力を欠くとされる後見類型の場合,選挙権,被選挙権がなくなります。

これは,以前から問題視されていました。実際,なぜ選挙に行けないのかと憤る成年被後見人もおられました。(私の成年被後見人ではないですが)

私もこれは疑問です。そもそも,日本は判断能力に支障のある人への選挙の配慮がないように思います。

スエーデンでは選挙公報も含めて,知的障がいのある人が選挙に参加しやすいように配慮がなされているそうです。

知的障がいがあっても当然参政権はあるのですから,平等に選挙に参加できて当たり前と思うのは私だけでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

療育手帳と更生保護

7月4日の毎日新聞朝刊をご覧になった方は,「療育手帳入手に壁」の記事が目に付いたのではないでしょうか?

「どこかで聞いた話だな?」っという方

このブログの2010年9月14日の記事「刑務所での療育手帳取得」を見てくださいhttp://harada-fukusi.cocolog-nifty.com/_swharada/2010/09/post-53e7.html

この記事を読んで「原田はからんでないのかぁー」と失望?された方。原田は田島さんのような大物ではないのでコメントはしていませんが,大いにこの記事にはからませてもらいました。私がずっと言いたかったことですから(笑)

記事内に,私の言葉があるかどうかはおいておきますが,私の言いたいことは,表現されていたと思います。

Mainichi110704ryouikutetyou

PDF版はこれです。

「11.07.04mainichi.ryouikutechou.pdf」をダウンロード

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年7月 4日 (月)

7月1日は本年度最後の介護支援専門員専門研修・更新研修の出講でした

7月1日は本年度最後(3回目)の兵庫県介護支援専門員専門研修・更新研修への出講でした。

3回目ですので,もう慣れたろうと思いきや。ウーンいまいちでした。聞いている人もしょっぱなの講義だったから聞いてもらえたのかなという感じです。

3回目は,いままでの居宅関係のケアマネさんではなく施設のケアマネさんを対象としているので,少しは意識して喋ったつもりですが頭はつねに「地域」なので,つい話が「地域」メインになりがちになってしまいました。

しかしながら,施設から地域へが社会福祉構造基礎改革の理念ですから,高齢者福祉の世界でも,当然地域移行があってしかるべきです。そういった点では,一定,地域における権利擁護のお話を施設のケアマネさんにさせてもらうのもいいのかと思いました。

来年度出講できるかどうかは本務(専門学校の教務)の都合もあるのでわかりませんが,出講できるのならば,時流に合った話を心がけて,続けていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

6月29日は「障害のある子の未来を考える会」の勉強会にお邪魔しました

タイトなスケジュールが続いていて,記事がまた滞ってしまいました。読者の皆さんには申し訳ありません。

6月29日は,大阪の発達に障がいのある子どもさんの親の集まりである,「障害のある子の未来を考える会」の勉強会に出席してお話をさせていただきました.。とあるケースの支援依頼がきっかけで,お話があったものです。

テーマは「触法発達障がい者の支援」でした。

大阪市役所の議会内の立派な場所でお話をさせていただいて,恐縮しました。実は座談会っぽいものをイメージしていたのです。

下が講演中の私の写真です。

11629syohgainoarukonomiraiwokanngae

会終了後,お昼もご一緒させていただき,「障害のある子の未来を考える会」のメンバーの皆さんと交流もさせていただき,誠に有意義な時間を過ごさせていただきました。「障害のある子の未来を考える会」の皆さん,本当にありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »