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2011年7月10日 (日)

久しぶりに意見書を書きました

4月以来,裁判所に提出する更生支援計画書や意見書の類は書く機会が少なかったのですが,久しぶりに書く機会がありました。初犯の迷惑防止条例違反(痴漢行為)ですが,公判請求された事案です。

責任能力で争いがあったようなのですが,もうすぐ証拠調べがあり,その後,論告・弁論で結審というところで先が見えてきた事件です。

意見書を書いていて,つくづく思ったのですがやっぱり生活環境が大きな問題なんですよね,虐待や貧困,支援を要する人だらけの家族等です。裕福であっても,意外と家庭内にはコミュニケーションの希薄や障がいに気が付かない(発達障がいの人の場合に,きわめて多いです。)ことが大きなファクターだったりするのです。

本ケースも,虐待や家族の問題など根本的なところに問題がありました。再犯を防ぐには,その部分を解決しないといけないところです。ところがそこが難しい。

結果的には,一旦居住型サービスを使って再犯を防げるような生活環境におくということになるのですが,受け入れ先がないのですねm(__)m

更生保護は福祉の範疇になっているのですが,問題は山積みですね。福祉の支援で再犯を防ぐことと矯正施設を使って再犯を防ぐことの対費用効果の差が計れないかと思ってしまいます。

この意見書も,再犯防止のために生活環境を変えるということがもっとも言いたいことでした。

こういった,支援を要する被告人にたいしての,判決前の再犯防止のための生活環境調整が制度化されていないというのは,「法の下の平等」に反しているのでは?と思ったりもします。

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