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2011年7月27日 (水)

万引きをした人たちと面談しました

万引きをした人たちと面談しました。もちろん個別面談で,それぞれの人は単独犯行で,すべて知的障がいのある人です。

何回も繰り返していて,盗品を古物商に売却すらしている人もいました。その都度,親族が被害弁済をして,障がいがあるからということで,警察沙汰になっても刑事処分は受けていない人もいます。

そもそも障がいがあるからと言って,そのことイコール,自動的に刑罰がのがれられたり,軽減されたりするということは個人的にどうかと思います。

かつて刑法には,その第40条に「イン唖者」ノ行為ハ之ヲ罰セス又ハ其刑ヲ減軽スというのがありました。イン唖者というのはろうあ者とほぼ同様の意味です。この条文を削除することを主張したのは被害者の会ではありません。ろうあ者の当事者団体です。つまりは,この条文はろうあ者の人々を責任能力のない人というレッテルを貼っているわけです。それに対して当事者の皆さんは「ちがう」と主張されたわけです。

したがって,どういった障がいであっても,まずは責任能力の問題であって,被害者感情的にも「障がいがあるから無罪か減刑」では納得いかないのではないかと思います。

万引きで受刑することになった発達障がいのある人のご親族から相談を受けたことがあるのですが,いかにも「万引きごときで,障がい者には酷な刑務所に行かされるのはひどいのではないか」という感じでした。本人や周囲の人が犯罪をしたことを障がいや社会の責任にすべて転嫁してしまうのは,いけないことだと私は思っています。

時々,こういった支援は,一方的に加害者を擁護するものと勘違いしている人がおられますが,全く違います。

今回,面談した万引きをした人たちにも,障がいがあっても刑罰はくだされることを長々ととお話しさせてもらいましたが...分かってもらえたかなぁーやっぱり体験しないと分からないのかもしれません。

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