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2011年8月29日 (月)

7歳男児 傷害致死事件

スクーリングや学会などで,休みもあまりとれず家族から恨まれる(!)日々が続いています。時々熱発したりして体調もいまいちですが,8月末までの書き物と,9月の学会やスクーリングなどをとにかく乗り切ればと思っていますが,9月からの後期には通学の方の講義にも立たないといけませんし,さてさてどうなることでしょう(>_<)

さて今話題のこの傷害致死事件

 「奥さんが『T、目を開けて、パパ困らすんか』と言っていた」(近所の人)
 「大声出して、コラー。(T君が)泣いたら、泣くなと言っていた。かわいそうだった」(近所の人)

 T君はY容疑者と前の夫との間にできた子どもで、軽度の知的障害があり、生まれた直後から児童養護施設に預けられていました。今年3月にY容疑者から申し出があり、児童相談所はT君を家に帰しましたが、先月14日、Y容疑者から育児の悩みを訴える電話があったということです。

 「T君がごめんなさいと言えないので、イライラする。私自身の体調も悪いし、いっぱいいっぱいだという電話だった」(市教委の担当者)

 警察の取り調べに対し、M容疑者は「プロレス遊びでふざけて放り投げたりしたら、ぐったりした」と容疑を認めていますが、Y容疑者は「突き飛ばしていない」と否認しているということです。T君の体にはタバコを押しつけられた痕やアザがあったということで、警察は2人が虐待を繰り返していたとみて調べています。

勿論いきなり家に戻したのではなく,外出や外泊を重ねたうえで自宅に戻したのでしょう。被害者のT君は,知的障がいがあって特別支援学級に在籍していたようです。ほかの子どもさんよりも,もっとしっかり見てあげる必要があったのでしょうね。いきなり障がいのある子の親になるのは,かなり難しいでしょう。できないことを理解することがどれだけ重要であるのかをわかるには,大人としての高い資質が求められるのではないかと思います。

この被疑者の両親は,そこまで至っていなかったのではないのでしょうか?そして,それがこの子を守らなければならないはずの他の大人には見えなかったのではないかと感じました。勿論,そうだからと言ってこの両親が法的に許されるわけではありません。

どんな命も守らなければなりません。ましてや,生後3か月で乳児院に措置され,児童養護施設で就学前まで過ごし,なおかつ知的障がいのあるT君にとって,本当は家族との生活の中で,社会の一員となっていくべき経験をしていくはずだったのではないでしょうか?

彼の障がい特性理解がされていないために,こういったことが起きてしまっているのであれば,周囲の大人たちは取り返しのつかない過ちをしたといえるのでしょう。

福祉関係者として,誠に無念さを覚える事件です。

「猫の方がかわいい」と我が子をひとりを餓死せしめ,さらにもうひとりに取り返しのつかない障がいをおわせた親も検挙されていましたが...

虐待というものについても考えていかないといけないとつくづく思います。被害者側のことは勿論,加害者側のことも含めて考えるべきかと思います。

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