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2011年9月 9日 (金)

第22回社会福祉士国家試験更生保護の問題から

初めての新カリキュラムの国家試験での更生保護の問題です。

問題148 事例を読んで,この場合の法律関係に関する次の記述のうち,仮釈放の手続きとして,正しいものを一つ選びなさい。

[事例]
 裁判によって3年の懲役刑の言渡しを受けた受刑者が,まじめに刑務所生活を送り,改悛の状があると評価され,2年を経過したところで仮釈放の手続がとられることになった。

1.仮釈放は,検察官が許可した場合に許される。
2.仮釈放は,地方更生保護委員会の決定があれば許される。
3.仮釈放は,裁判員の合意があれば許される。
4.仮釈放は,裁判所の判断があれば許される。
5.仮釈放は,矯正施設の長が認めれば許される。

このブログを読んでいただいてる皆さんの多くは,間違えることはないでしょうね。刑事手続きや更生保護はほとんど初めてという方は,5の「矯正施設の長が認めれば許される。」だと思われたのではないでしょうか?

普通に考えると,事例の場合「刑務所長がOKならば施設の責任者だから」OKじゃない。と思うのです。特に福祉系の人は,矯正施設の長=施設長=施設の責任者だから釈放=退所の許可というイメージがあるのでは?

しかし,刑務所長には刑期を短くしたり伸ばしたりする権限や,仮釈放を認める権限はありません。

答えは2です。業界用語で「委員会」ですね。刑務所の場合,パロール(仮釈放前調査),仮面接,本面接とすすんで委員会の決定がおりれば仮釈放が許可されます。

以前にも書きましたが,仮釈放には身元引受人(柄受け)が必須です。保護会(更生保護施設)で柄受けしてもらう場合もあります。

更生保護の問題はマニアックですね。昨年(第23回)の問題もまた載せたいと思います。更生保護は社会福祉士の国験のラスト4問です。たかが4問,されど4問です。

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