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2011年9月

2011年9月30日 (金)

ノルウェーの刑務所とサウジの女性の自動車運転むち打ち刑

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犯罪の少ない北欧のノルウェーで悲惨なテロ事件が起き,多くの人が殺害されたのは皆さんもよく覚えておられると思います。

そのノルウェーは,教育刑の要素が強く,最高刑は禁錮21年だそうで,現行法上,このテロ事件の被告人も禁錮21年になるらしいのです。日本ならば死刑のケースですね。

その上,ノルウェーの刑務所は日本の刑務所とは大きく異なるようです。下の写真は最近できた刑務所らしいのですが,それにしてもきれいですよね。美祢社会復帰促進センターの居室もすごいと思ったのですが,テレビだけではなく,シャワー,小型冷蔵庫付きで,なおかつトイレは個室のようです。

すごいでしょう。これってまるでビジネスホテルですよね。

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日本の刑務所と大違いです。昔,社会福祉士のスクーリングで泊まった新宿の安いビジネスホテルはもっとひどかったです。

ここでの禁錮21年と,日本の絞首刑,あるいは無期懲役との差はなんなんでしょうか?しかも日本の無期懲役は仮釈放まで平均30年以上です。

そうかと思えば,国王の一声でなくなってしまいましたが,女性なのに自動車を運転した罪でのむち打ち刑。正直びっくりしました。無免許運転でも罰金刑ですよね。それと女性が自動車を運転してはいけないとか,かってに移動したらいけないとか...

罪種類とと刑罰のありかた。国が違えばかなり違いますね。当然ですが...しかし,罪を犯すのも裁くのも,そして被害者も,国こそ違えど同じ人間なのにと思ってしまいます。

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2011年9月29日 (木)

東金事件控訴棄却~障がい者・高齢者への刑罰~

千葉県東金市で起きた保育園女児殺害事件で、殺人や死体遺棄の罪などに問われた、被告(24)の控訴審判決で東京高裁(村瀬均裁判長)は29日、懲役15年とした1審・千葉地裁判決(今年3月)を支持し、被告側控訴を棄却した。(毎日新聞)

以前も似たようなことを書きましたが,

以下は,本件が確定しておらず,上告もしていないということは理解した上での話です。

懲役15年が長いか短いかは何とも言えません。しかし,懲役の後彼が更生できるのかどうなのか,知的障がい者にとって一般刑務所での長期刑が再犯防止,自立更生につながるのか?といったところが引っかかります。

遺族からすれば,厳しく罰してほしいのは当然です。亡くなった子どもの命は返ってきません。被害者も苦しんだことでしょう。

知的障がい者には特にそうなのですが,ソーシャルスキルトレーニングや理解しやすい矯正教育が必要でしょう。

本来は少年の司法手続きのように,心理学的,医学的,社会福祉学的な判決前調査がなされ,その結果が刑務所での矯正教育に引き継がれ,さらには出所時の生活環境調整にも引き継がれるべきではないかと思うのです。

応報のために自由を奪い,労役を矯正することが中心の刑罰や罰金刑では,障がいのある人や高齢者の再犯防止には弱い面があるような気がします。勿論,矯正教育は行われているのですが,こういった人たちには,特別な矯正教育が施されるべきかとつくづく思います。

憲法の禁じる残酷な刑罰とは,障がい者にとってどういう刑罰なのかという解釈も考えていかなければならないのかなぁーとも思います。これは司法福祉学というよりは,法学の話かもしれませんが。

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2011年9月28日 (水)

刑務所で飲酒(エタノールは美味いか?)

広島刑務所(中区)の50代の男性受刑者が昨年11月、消毒用アルコールの原液を飲んでいたことが22日、同刑務所への取材で分かった。受刑者は「興味本位で飲んだ」などと認めているという。

 同刑務所によると、この受刑者は刑務作業とは別に、他の受刑者の散髪を担当していた。理容器具の消毒を理由に、刑務官から手指の消毒用アルコールの貸し出しを受け、隠れてごく少量のアルコールを原液のまま飲んだという。受刑者からアルコール臭がし、赤ら顔になっていたことから、その日のうちに飲酒が発覚した。

 同刑務所は、受刑者に単独室で一日中反省させる「閉居罰」の懲罰処分を科し、この刑務官も注意処分にした。【中里顕】毎日新聞

刑務所で消毒用アルコールを飲むとは,すごいですね。刑務所だから絶対安い消毒用アルコールですよね。ということは,エタノール+水の税法上酒の高いものではなく,エタノール+混ざりものの安いものでしょう。

絶対に不味いはずですよね。よく飲んだなぁーと感心します。

さて,もう数十年前の私の高校時代の話,化学部の友人にカクテル?を作ってもらって学校で飲んでいました。ビーカーに試験用の無水エタノールと蒸留水を混ぜ,さらにブドウ糖で味付けしたものです。結構いけたような記憶があります(笑)

しばらくやっていたら,化学部の顧問の先生がエタノールの消費量が多いことに気が付いてしまい,やめてしまいましたが...

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2011年9月27日 (火)

児童虐待のニュースが続きます~育児が難しいという生活支障~

相変わらず,児童虐待のニュースが続きます。以前にも虐待事件について書きましたが,今回は違った面で思ったことを書きます。

新聞の紙面からだと,どうしても「ひどい親」を連想させられるのです。それは,新聞記事ですから当然ですね。読者は,悪者は悪くないと面白くないという面があると思います。

しかし,思うのですが,単に育児疲れなどといったことではなく,育児という生活上の行為をすることに支障のある人,つまり何らかの障がいのある人が虐待加害者ということもあります。

加減が分からない,子どもの気持ちが伝わらない,コミュニケーションが取れない,etc.

今まで虐待加害者の親にも何度も会ってきましたが,何らかの障がいでは?という人が多くいました。

根本的な解決の糸口は,まずは,親の障がい認知の問題で,それが解決しない限りは子どもを守れないような気がしてなりません。

報道を読む限りでも,そんな感じのする虐待事件がありますね。

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2011年9月26日 (月)

少女が母の勧めで覚せい剤使用,小学校6年生時から売春強要という事件について

 覚せい剤取締法違反(使用)容疑で8月に北海道警に逮捕された札幌市内の無職少女(16)が、調べに対し「母親に勧められて覚醒剤を打った。母には『売春で金を稼いでこい』と言われ小学6年から売春をしている」と供述していることが20日、捜査関係者への取材で分かった。売春で得た金は全て母親に渡し、母親の覚醒剤購入に充てられることもあったという。

 捜査関係者によると、少女は数年前から40代前半の実母と再婚相手の養父(35)=覚せい剤取締法違反(使用)で起訴=らと生活。養父の捜査の過程で、少女の使用容疑が発覚した。母親は覚醒剤使用で逮捕歴がある。

 少女の道警への説明によると、少女は小学6年から母親に言われて1回1万円程度で売春し、全額を母親に渡していた。母親は働いていなかった。少女は中学にもほとんど通わず、中学1年から2度中絶しているという。

 母親の服役中は児童自立支援施設で過ごしたが、出所後は母親の求めで再び同居した。最近になって体調を崩し、母親に「薬をやったらすっきりする」と言われて6月ごろから覚醒剤を打ち始めた。養父の注射でこれまで約10回使用したと供述している。

 道警は20日、この少女にいかがわしい行為をしたとして札幌市豊平区の男(36)を道青少年健全育成条例違反容疑で逮捕した。この男は覚醒剤の密売人とみられ、実母の指示で覚醒剤を購入するため接触していたという。

 少女は少年鑑別所で調査を受け、間もなく少年審判が開かれる見通し。母親は養父の家庭内暴力を受けて事件前から別居している。少女から母親への恨みや怒りの言葉は無いという。【伊藤直孝、小川祐希】

毎日新聞 2011年9月20日

とんでもない母親ですね。虐待の極みのような話です。こんな母親でもこの少女にとってはかけがえのない親であり,家族だったのでしょうか?悲しくなる話です。

この少女は覚せい剤使用等で中等少年院送致の保護処分になったのですが,私は,また暗雲たる気持ちになりました。この少女の場合,身元引受人も監護できる環境も家族もないような気がするのです。でも,身元引受人や監護できる環境がないと,仮退院ができません。

教育効果があり再非行の可能性が低くなっても20歳までこの少女は少年院にいることになるのでしょうか?彼女にとって真の安らぎを得られるような生活ができる場所で,彼女を受け止めてほしいと思います。

札幌の保護観察官の腕の見せ所?

成育環境って本当に大切なんだなぁーと思います。

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2011年9月23日 (金)

勝手にプチ書評「精神障害者をどう裁くか」~私のおすすめ本

久しぶりのプチ書評です。

岩波 明医師は,私と3年ちがい(年上)ですので同世代と言えましょう。同じ昭和30年代です。

この本は,まずは,刑法39条について,そして,精神科医療と精神障がい者と司法との関係について国内外の歴史的変遷を述べています。

その後,具体的な事例を挙げて論を展開していて,医療観察法や刑法39条の問題が,この新書に見事におさめられていて,意見書を書く際にもよく参考にしています。

あまり,触法精神障がい者になじみのない方でも,39条減刑や医療観察法について理解しやすい本ではないかと思います。

私が,司法福祉を講義するのであれば,是非,学生に参考書として読ませたい本です。

ただ,精神障がい者の受けてきた悲しい歴史を知らない方が読むとショックかもしれませんね。

この本に書かれている日本における精神障がい者の歴史は,精神科医やPSWさんならば誰でも知っている,精神科医 呉秀三の有名な言葉「わが国十何万の精神病者はこの病を受けたるの不幸のほかに、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし。」の言葉を思い出させるものがあります。

精神障がいと犯罪についてよく理解していないまま,「精神障がい者は危険だ」などと言っておられる方に是非おすすすめしてほしい本です。

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2011年9月22日 (木)

城東区 当事者の会 Peeeeeace!のブログにリンクを貼りました

城東区 当事者の会 Peeeeeace!のブログという発達障がい者の当事者の会のブログとリンクを貼りました。ちなみに城東区とは大阪市城東区です。

以前,,「障害のある子の未来を考える会」の勉強会に出講させていただいた際,知り合ったこんも会の方に公開講座の記事を載せてもらったのもあって今回リンクさせていただきました。

こういった形でいろんな方々や団体と交流できればいいなぁーと思っていますので,リンク(相互リンクでなくともかまいません)のお申し出をお持ちしています。

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2011年9月21日 (水)

罰金刑になったケース

しばらくバタバタしていて記事が書けませんでした。風邪をひいたというのもありますが...

さて,迷惑防止条例違反(痴漢行為)事件の関わっていた被告人が,略式命令ではなく公判で罰金刑となりました。

判決では,今の家から離れて居住型サービス等の福祉サービスを使い規則正しい生活をするようにとのことでした。

家族は本人に自宅に戻ってほしいようでしたが,本人は家族とは離れて今のままの生活を続ける自己決定をしました。

その本当の理由は分かりませんが,判決が大きなきっかけになったことは間違いないでしょう。

私は,再犯防止のために現状の生活を維持するべきという意見書を出させていただいたので,その部分が取り上げられたのはよかったかと思います。

よく知っている事業所を利用していて,その事業所は自立更生に十分資すると思います。私は,ご本人にはしょっちゅう会うでしょうから,更生していく姿を見守りたいと思います。

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2011年9月18日 (日)

更生支援委員会で感じたこと~更生保護のあり方~

一昨日の兵庫社会福祉士会更生支援委員会の定例会に出席しました。委員長なので当たり前なのですが...

刑務所出所者支援についての報告を聞いていて,それぞれの団体や組織の思惑の中で利用者を置き去りに進んでいるような気がしました。権利擁護を看板に発言力のある方が,刑余者支援の経験なきまま利用者中心ではない机上論を展開しているような気がしました。私だけの見解かもしれませんが。

また,知的障がいのある人を主として対象とする事業所が中心となることが,現場対応をしている者としては,それでいいのかなぁーと思ったりもします。精神障がい者,特に医療観察法対象者がこぼれていくような...

生活環境調整ができす少年院を仮退院できない人,被疑者被告人段階での支援が必要な人,支援がより必要な人へソーシャルワーカーは目を向けるべきだと思います。

理念なく出所者を受け止めることで,「目立ち」や「得点稼ぎ」を主旨とするのであれば,それは単に事業所の益を求めているにすぎず,本人中心主義に反することではないかと思います。それは,利用者を苦しめるだけでにすぎないかと思います。

そんな中で少し前向きだなぁーと感じることがありました。

警察関係機関から障がい者の取り調べ時の配慮についてや社会福祉士の立会いについての相談がありました。障害者基本法改正に伴うもののようです。こういった前向きの話はうれしいですね。全国的な展開になってほしいと思いますね。週明けから積極的に取り組みたいです。また,皆さんにご報告しますね。

これからは,刑事処分終了後の支援にも障害者基本法改正の影響が及ぶことを期待したいです。損得勘定をぬきにした心ある事業者や団体さんが,大切にされるべきかと思います。

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2011年9月17日 (土)

9月11日公開講座の写真です~FBではシェア済み~

9月11日の公開講座の写真を送ってもらいました。フェイスブックではすでにシェア済みです。

ちなみに,私は,自分の講演の写真というのはあまり持っていません。このブログでもほとんど公開していないのは,もっていないせいなのです。

この公開講座のビデオもとってありますが,とても恥ずかしくて見る気がしません。

福祉ネットワークに出た時よりも,こういった講演のビデオを人に見られる方が恥ずかしい気がします。考えてみれば,今までも講演でビデオ撮影の可否を求められれば,すべてOKしていたのですが,後で皆さんに見られていたのですね。あたりまえですが。

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2011年9月16日 (金)

9月15日毎日新聞大阪記事「たらい回し解消を」をPDFでUPします

9月15日毎日新聞大阪の記事をPDFにしました。

大阪以外の地域の人から見たい,というリクエストがあったからです。

このブログを読んでいただいている方にはすぐにピンときてしまうと思いますが,どこかに原田が...

「たらい回し解消を」 「2011.09.15mainichiosakachoukan.pdf」をダウンロード

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2011年9月15日 (木)

本日9月15日毎日新聞朝刊:出所者:生活保護は「申請地」で 「刑務所所在地」から改正

本日の毎日新聞朝刊の記事です。全国記事です。

刑務所などの出所者に対して生活保護を実施する自治体について「刑務所の所在地」と定めた通知を、厚生労働省が約50年ぶりに改正し、出所者が申請した自治体が責任を負う方針に転換したことが分かった。国が障害や高齢のため自立困難な出所者への福祉的支援を始める中、刑務所のある自治体から負担増を懸念する声が上がったり、刑務所の周辺自治体で出所者の申請が断られたりするトラブルも相次いでいた。

 厚労省は今年4月1日付で通知の「刑務所の所在地」の規定を削除した。生活保護法では「居住地がないか明らかでない要保護者は現在地(所在する場所)を所管する福祉事務所が実施責任を負う」と定めている。1963年4月の旧厚生省社会局長通知では刑務所または少年院から釈放・仮釈放された者について「帰住地がないか、または明らかでない場合は、当該刑務所または少年院の所在地を現在地とみなす」と規定、帰る先のない出所者は刑務所所在地の自治体が生活保護を実施すると解釈されていた。

 厚労省と法務省は09年度から障害や高齢の出所者の受け入れ先を調整し、福祉サービスにつなぐ地域生活定着支援事業を開始。これを機に生活保護の実施責任について自治体からの照会が増えた。出所から半年たって刑務所所在地に保護を申請するケースなどに対し、所在地自治体から苦情もあったという。

 また、国内最大規模の府中刑務所がある東京都府中市などが09年11月、実施責任や費用負担が所在地自治体に集中しないよう求める要望書を、国に提出するなどの動きもあった。【牧野宏美】

なお,社会面にも実例をあげた関連記事があります。(関西だけかもしれませんが)

私は,この記事について,記事を書いた牧野記者から取材を受けました。私の意見や実践を行っていて課題となることを伝えました。私の思いも入れてもらっての記事かと思っています。特に社会面の方は実例でこの部分の取材も受けたので思い入れが...(^^)

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110915ddm041040099000c.html

この記事を探していてまだ公開講座の記事が,毎日新聞のHP上にあることを発見しました。この記事もちなみに牧野記者です。

http://mainichi.jp/universalon/clipping/archive/news/2011/08/19/20110819ddf041040021000c.html

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2011年9月12日 (月)

9月11日公開講座終了

昨日9月11日の公開講座は,結果100名程の参加者があり無事終了しました。

福祉関係者をはじめ,矯正施設,保護司,保護観察官,当事者,高校生,一般市民等幅広い参加者がありうれしい限りです。

ただ,話の内容が内容だけに,いつも思うのですが,刑事手続きに触れなければならず。さらには,面白おかしく話せるお話でもなく,かといって,話の内容によっては重すぎる話になり,言葉遣いをまちがえるとガラの悪い話になってしまういます。ですので,様々な方に広く浅くお話しすることが難しいなぁーと思っています。

まあとにかく,無事終了しました。今後予定している,触法障がい者・高齢者の福祉的支援研究会の希望者は20数名でした。

継続してやっていきたいと思います。時には飲み会もしてみようかと(笑)

初回が忘年会,次回が新年会,次々回が花見にはしないようにします( ^)o(^ )

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2011年9月 9日 (金)

第22回社会福祉士国家試験更生保護の問題から

初めての新カリキュラムの国家試験での更生保護の問題です。

問題148 事例を読んで,この場合の法律関係に関する次の記述のうち,仮釈放の手続きとして,正しいものを一つ選びなさい。

[事例]
 裁判によって3年の懲役刑の言渡しを受けた受刑者が,まじめに刑務所生活を送り,改悛の状があると評価され,2年を経過したところで仮釈放の手続がとられることになった。

1.仮釈放は,検察官が許可した場合に許される。
2.仮釈放は,地方更生保護委員会の決定があれば許される。
3.仮釈放は,裁判員の合意があれば許される。
4.仮釈放は,裁判所の判断があれば許される。
5.仮釈放は,矯正施設の長が認めれば許される。

このブログを読んでいただいてる皆さんの多くは,間違えることはないでしょうね。刑事手続きや更生保護はほとんど初めてという方は,5の「矯正施設の長が認めれば許される。」だと思われたのではないでしょうか?

普通に考えると,事例の場合「刑務所長がOKならば施設の責任者だから」OKじゃない。と思うのです。特に福祉系の人は,矯正施設の長=施設長=施設の責任者だから釈放=退所の許可というイメージがあるのでは?

しかし,刑務所長には刑期を短くしたり伸ばしたりする権限や,仮釈放を認める権限はありません。

答えは2です。業界用語で「委員会」ですね。刑務所の場合,パロール(仮釈放前調査),仮面接,本面接とすすんで委員会の決定がおりれば仮釈放が許可されます。

以前にも書きましたが,仮釈放には身元引受人(柄受け)が必須です。保護会(更生保護施設)で柄受けしてもらう場合もあります。

更生保護の問題はマニアックですね。昨年(第23回)の問題もまた載せたいと思います。更生保護は社会福祉士の国験のラスト4問です。たかが4問,されど4問です。

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2011年9月 7日 (水)

児童虐待に思うこと

大阪府門真市で今年5月、生後間もない女児が変死する事件があり、大阪府警は7日、父親(25)と母親(22)=門真市、いずれも無職=の両容疑者を、傷害と傷害致死の疑いで逮捕したと発表した。両容疑者は「死亡したのは椅子から落ちたからではないか。殴ったりはしていない」と否認しているという。女児の体には数十カ所のあざがあり、府警は日常的な虐待があったとみて追及する。

また,児童虐待です。先だっての日本司法福祉学会で虐待についてのお話をききましたが,そのお話も踏まえたうえで,私の思うところです。

日本の場合,虐待事件おきると,どこかで事情があるんだと同情的な面があります。特に実母が加害者になっていると,「一番うっとおしい時期だから」「育児疲れ」「父親の非協力」「離婚した前夫の子だから」「ちょっとしつけがきつかっただけ」などなどです。

どんな事情や理由(たとえそれがしつけの範囲ということでも)あっても,児童が傷ついていれば被害者とみなすという考え方が重要かと思います。そして大人がアグレッシブに救いの手を差し伸べなければなりません。

虐待ではないかと疑った人が進んで通報し,児童相談所や警察が事情をきいてそうでなければ恨みっこなしでOK,それは虐待を防止するためだからといった風土が虐待を防止するのであろうと思います。

被虐待児童にとって,どのような家庭であっても自分の家庭で,離れたくない気持ちがあるのは当然で,そういった点からしても大人のアグレッシブな手当が必要なのです。

今の日本には,人の家のことには干渉してはいけないというのと,トラブルには近寄らない(虐待で無かったら大変なことになる)などということが,子どもの命よりも優先されているような気がします。

昔は,どこの子でも近所のおばちゃんやおっちゃんに怒られたものですが,反面,かわいがってもくれました。今は,それすらできない世の中になりましたね。

子どもを守れるようなコミュニティーがなくなってしまったことが,虐待の一番の原因かもしれません。

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2011年9月 6日 (火)

台風12号被害

台風12号で大きな被害が出ています。

特に十津川村や五條市大塔あたりの被害は大変気になります。

私は,かつて四駆乗りや林道ライダーをしていたので,しばしば奈良県南部の地域に行きました。

林道を走ると鹿の親子が普通にいたり,野営地のすぐそばに「熊に注意」の看板があったりと,山に囲まれ,美しい渓谷のある大好きなところです。

長らくいっていないのですが,報道で聞く限りは大変な被害に遭っているようですね。

心配なのは高齢者です。おそらく多くの高齢者が被災されていると思います。また,子どもたちはどうしているのでしょうか?

多くの人が亡くなったり,行方不明になっています。あの辺りは夜になったらもう冷えるのではないでしょうか。

ライフラインが寸断され,孤立して食料や飲料水が不足していると報道されています。警察や自衛隊,消防の皆さんの尽力で,できるだけ早く救助をしていただきたいと思います。

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9月11日公開講座まだまだいけます

公開講座の申し込みは本日締切りですが,まだまだいけます。

視聴覚教室ではなく講堂を使うことにしたからです。

当の昔に,定員を超えて100名以上のお申し込みをいただいてしまいました。

講堂はまだまだ入れますので,どうぞお申し込みください。

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兵庫社会福祉士会社会福祉士受験対策講座「更生保護」登壇

9月4日は,日本司法福祉学会おおさか大会の分科会に登壇した後,神戸で開かれた兵庫社会福祉士会の社会福祉士受験対策講座「更生保護」に登壇しました。最後のコマの15時30分からの講義でした。

学会会場の関西福祉科学大学は大阪府でも東部の奈良県に近い柏原市にあり最寄駅は近鉄大阪線の河内国分です。

12時40分ごろの分科会終了後,必死に歩いて駅に向かい,急行発車まで15分以上あるのを確かめ隣のライフでパンと飲み物を買い込み,河内国分の駅で食して昼食としました。

近鉄大阪線→奈良線→阪神なんば線→阪神本線→ポートライナーと乗り継いで,みなとじま(キャンパス前)で下車したのです。

こんなにたくさん電車に乗れたのに,天気は悪いし,急いでいるしと,せっかくの日曜日なのに鉄ちゃんをやっている余裕もなく(>_<)

午前中でかなりくたびれていたのでくたくたでした。m(__)m

それではいけないと,足らない昼食を補おうともみなとじま駅のそばのダイエーでクエン酸を得るべく梅干しのおにぎりを買い。会場の神戸女子大学へ向かったのです。

ちなみに,みなとじま駅は少し前まで市民病院前という駅名でした。神戸市民病院が移転したので駅名が変わったのですが,でっかい市民病院の建物はまだ立っていて,この跡地利用はどうするのかと気になりました。

とにかく最後の力を振り絞って1時間半講義をおこない。かなりヘロヘロ状態で帰宅したのでした。

朝早くから立ったり椅子に座ったりしている時間がほとんどだったので,帰宅すると足がかなりむくんでいました。充実した休日???でした。窮日かなぁー

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2011年9月 5日 (月)

日本司法福祉学会おおさか大会分科会登壇

昨日9月4日午前に関西福祉科学大学で行われた,日本司法福祉学会おおさか大会分科会に登壇しました。

私は会員ですので前日から参加していて,その前日は懇親会が終わった後,ほかの先生方と2次会にも行ったので台風の土砂降りの中11時過ぎに帰宅したのでした。

ですので,寝不足の中会場に到着したのは8時40分ごろでした。幸い二日酔いではありませんでしたが...

分科会は白熱していて,30名を超す教室がほぼ満員の大盛況でした。企画者の追手門大学の古川先生をはじめ,発題者の滋賀県地域生活定着支援センターの中川さん,大阪府地域生活定着支援センターの益子さんと知り合いばかりの中での発題ということと,

会場の3分の1は知り合いということで,若干気楽でした。国際犯罪学会のような緊張感はなっかたです。(失礼!)

その雰囲気の中で,楽しく質疑応答ができたと思っていまして,企画の古川先生や参加者の皆さん,中川さん,益子さんには感謝感謝です。

お昼休みにいろんな方と歓談できればよかったのですが,私は,兵庫社会福祉士会の受験対策講座に登壇しないといけなかったので,急ぎ神戸に向かったのです。

ということで,去年登壇した自由研究発表には今年は参加できずでした。

来年はとうきょう大会です。来年は自由研究発表をしようと思います。

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2011年9月 2日 (金)

加害者被害者ともに障がい者の傷害事件

先だって,とある傷害事件に急きょ対応しました。

刑事時間がらみの対応は福祉でいうところの危機的対応になることが多いのですが,本件もそれに近い感じです。

軽度の知的障がいとてんかんのある男性が,些細なことがきっかけで近隣に住む知的障がいと精神障がいのある女性といさかいになり,男性が女性を殴って重傷を負わせたという傷害事件です。

てんかんの関係もあって不拘束です。今までおそらくてんかんに起因する,易憤怒性による粗暴行為が時々ある人ですが,そうでないときには穏やかな人です。

男性には資力がなく被害弁済もままなりませんが,初犯なので,このまま起訴されても執行猶予かなぁーというところで,本人を含めた関係者で再犯防止をどうするかという話になっていくのですが...

てんかんがあって,周りがとめても耳に入らない,頭が真っ白だった。うーんひょっとして刑法39条に引っかかるの。医療観察になるのか?

確かに治療反応性はてんかんですからあるでしょう。今も服薬していますから...

複雑な心境です。医療観察でいいのかなぁー。

とりあえず,被害者の事情聴取もまだなので,しばらくは様子見のようですが...もちろんすでに弁護士さんにははいってもらっています。

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