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2012年3月17日 (土)

大阪2児餓死事件1審判決で思うことその2~お世話になっている記者の記事なので~

大阪市のマンションに3歳の長女と1歳の長男を閉じ込め餓死させたとして、殺人罪に問われた母親の被告(24)に対する裁判員裁判の判決が16日、大阪地裁であった。西田真基裁判長は下村被告に殺意があったと認定し「絶望の中、徐々に衰弱して命を絶たれた子供たちの苦しみは想像を絶する。むごいの一言に尽きる」と述べ、有期懲役では最高刑の懲役30年(求刑・無期懲役)を言い渡した。

 被告は殺意を否認したが、西田裁判長は「(自宅で2人の姿を最後に見た)10年6月9日の時点で、2人の子供が相当衰弱して生命の危険性が生じていることを被告も認識していた」と指摘。その後、被告が2人に多少の飲食物を与えただけで約50日間も外出を続けたことから「何ら生命を救うための手立てを講じることなく放置した」と述べ、被告の主張を退けた。

 また、ゴミと汚物があふれた部屋で迎えた2人の最期に触れ「これに匹敵する苦しみは他にない。その最中、現実から目を背けて複数の男性と遊興にふけるなど、被告の行動は非難に値する」と指弾した。

 一方で西田裁判長は、周囲の援助を受けていなかった被告の境遇に「仕事と育児に限界を覚え、孤立感を強めており、同情の余地がある」と一定の理解を示した。そして最後に「このような被害者が二度と出ないよう、社会全般が児童虐待の防止にいっそう努め、子育てに苦しむ親に協力することを願う」と言及した。

 判決によると、被告は10年6月9日、食事を与えなければ死亡する可能性が高いと認識しながら、長女、長男を大阪市の自宅から出られない状態にして放置し、同月下旬ごろに餓死させた。【牧野宏美】毎日新聞

「仕事と育児に限界を覚え、孤立感を強めており、同情の余地がある」と一定の理解を示した。そして最後に「このような被害者が二度と出ないよう、社会全般が児童虐待の防止にいっそう努め、子育てに苦しむ親に協力することを願う」

福祉関係者はこの言葉を真摯に受け止めるべきです。この事件が起きて以降も,虐待による子どもの死傷が続いています。被告人を懲役30年という有期刑の最長の刑にしたからといって,こういった事件がなくなるわけではありません。児童の虐待加害は,処罰されないだろうという仮定の下に行われているのです。

今こそ真のコミュニティーを形成していくべきかと思います。この被告人は殺人事件の被告人になるべくしてなったのではないと思っています。

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