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2012年3月22日 (木)

殺人の罪を犯した人との接見

殺人の罪を犯した人,ないしはご家族への対応を2件ほどおこなっています。昨日は1日その対応でした。

支援を行う中では,加害者本人と接見や面会,或いは処分終了後の面談など,直接加害者本人に会う必要性が生じるのは,他の犯罪をした人と同じです。

殺人の罪を犯した人と会うときは,手が気になってつい見てしまうのです。「この手が人の命を奪ったのか」という意識からです。

福祉という仕事が人の生活を守り,ひいては命を守るということなので,それとは真逆の行為をした「手」に対する思いなのでしょうか。

以前にも書いたと思うのですが,殺人という行為は地球上の最高の高等生物とされている人類がその同種の生命を意志を持って奪うという点で,他の罪とはかなり違うような気がします。

強盗致傷や傷害,殺人未遂など相手が死に至らないが傷をつけたという場合は,あまり気にならないのですが殺人の罪を犯した人の場合は特に手が気になってしまうのです。

これも以前に書いたのですが,もう一つ気になるのは加害者の背後です。加害者の背後から被害者がこちらを見ているような錯覚におちいります。あたりまえですが,被害者は亡くなっているのに加害者はこの世で生きていて,面会に来た人間と話している。被害者は自分の被害を訴えることもできない。

私が会ってきた未遂も含めた殺人の罪を犯した人は,皆さんとてもそんなことができるような人には見えませんでした。礼儀正しく穏やかな人ばかりでした。もっとも,みなさん前科もなく,あっても生命犯や粗暴犯ではない人なので余計にそう思えるのかもしれませんが,犯行態様からすれば「この人がそんなことをやったとは信じられない」と思える人ばかりでした。

それも何となく不思議な感じです。

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コメント

「社会福祉士」のサイトからこのブログにきました。
 社会福祉士、ソーシャルワーカー・・福祉職の専門家のはずなのに、一部の専門職の方の「上から目線」の物言いや、障害者蔑視的発言、ラベリングした見方に支援者の質の在り方を日々感じています。
 自分の子も発達障害を持っているため、なおさら「支援される立場から」考えることが多いです。
 また、「触法障害者支援」ということにも関心があります。
 職場(行政)では、そういう人たちに対する支援はほとんどできていないのが現状で、担当者も「どうしようもない奴」という見方です。(社会福祉士ですら・・。そういう人ほど、自分は能力があると思い込み、業界でもある程度名が知られている立場にあるのですね)
 以前、私のブログでも書いたことがあります。
http://ttmama4913.blog.fc2.com/blog-entry-73.html
リンク貼らせていただいてよろしいでしょうか。いろいろ学びたいと思います。

投稿: TTmama | 2012年3月26日 (月) 00時46分

TTmamaさま

コメントありがとうございました。またブログを拝見しました。山本譲司さんとは,面識がありまして,今でも時々メールのやり取りをしたりしています。

私が言うのもなんですが,福祉関係者というのは,保守的かつ組織に対して内向きな人が多く,そういった点で本人中心主義でなく職場中心主義になっている人が多く見受けられます。なので,私のような奴は異端児,異分子なんですね(笑)

どうぞリンクを貼ってくださいよろしくお願いします。こちらもリンクを貼らせていただきます。

投稿: 原田 | 2012年3月26日 (月) 09時13分

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