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2012年5月

2012年5月27日 (日)

次長課長の河本さんはスケープゴート?

笑いコンビ「次長課長」の河本準一さん(37)は25日、母親が最近まで生活保護を受給していたことを東京都内で開かれた記者会見で認め、一部を返還する考えを明らかにした。厚生労働省は今後、扶養可能な親族がいる場合は、家庭裁判所での調停を通じ、民法の扶養義務を果たさせるよう自治体に呼びかけるなど、運用を厳格化することを決めた。

 「母親は一人で僕と姉を育てた。面倒をみなければならないのに、自分がしっかりしていれば、嫌な思いをさせることもなかった。申し訳ない」。25日午前、河本さんは記者会見で涙ながらに何度も頭を下げた。

 先月、週刊誌の報道をきっかけに河本さんが批判にさらされるようになったのは、息子である河本さんには民法で母親の扶養義務があるからだ。

 河本さんによると、母親は14~15年前に病気で働けなくなり、生活保護を受けるようになった。仕事が全くなかった当時の河本さんにとって、母親を支援する余裕はなかったが、5~6年前から知名度が上がり収入も増えたため、生活費を支援するようになった。

 福祉事務所にも相談しており、違法とはいえないケースだが、援助は一部にとどまり、受給は先月、母親が打ち切りを申し出るまで続いていたという。

 この問題を巡っては、制度の運用や行政側の対応の課題も浮き彫りになった。

 同省によると、生活保護の受給申請があると、自治体は申請した人の親族に生活援助が可能かどうかを照会する。ただ、親族の回答はあくまでも自己申告で、仮に事実とは違う内容を説明されても見抜くのは難しい。また、経済力があっても親族が扶養を断ることは可能で、結局は申請した人の生活が困窮しているかどうかで受給の可否が判断される仕組みだ。

 受給が始まった後、自治体は原則年1回、親族の経済状態を調べ、受給者の扶養が可能かを再検討することになっている。しかし、担当のケースワーカーが確認を怠っているケースもあるとみられ、河本さんのケースでは、調査は約15年間に3回程度にとどまっていた。(読売新聞)

芸能人の方なので名前を出させていただきます.まるで不正受給をしているがごとく書かれていますが,扶養については行政と相談しながら実施しているし,同一市町村内に住むいわゆる特別扶養義務者ではないので,違法ではありません.

芸能人でテレビにも出ていて,高年収が世間にも知られているので,その母親が生活保護を受給していることが感情的に許されないので大騒ぎになっているとしか思えません.

生活保護を受給しながら立派に息子を育て,その息子が長い下積み生活の結果やっと売れた.

生活保護などとは無縁に育った政治家の方が,個人名を挙げて指摘されたようですが,まじめに働いて扶養の義務も行っていた人を吊し上げるよりも,覚せい剤売買やノミ行為,窃盗などの違法行為で利益を得ながら生活保護を受けている人たちを糾弾することのほうが筋ではないでしょうか?

河本さんのお母さんが気の毒です.

こういう目立つ人を吊し上げることで,対立する勢力に対して国民感情をあおることができるのかもしれませんが,そもそも問題は,前政権から続いている失業等の景気対策であり,生活保護の受給における厳格化は,納税者へのアピールにしか過ぎないと思います.そもそも生活保護受給を柔軟にしたのは前政権の厚生労働大臣でした.(もうべつの政党の代表ですが)

河本さんはスケープゴートに見えて仕方がないのです.芸能人であっても国民の一人です.ましてや,明日をも知れない職業なのに.

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2012年5月22日 (火)

低血糖発作とてんかん発作~どちらも交通死亡事故事件の判決~

平成21年9月、自転車に乗っていた男子高校生をはねて逃走したとして、道交法違反の罪に問われた同市の会社員の男性被告(46)の判決公判が21日、地裁で開かれた。裁判長は「事故当時、持病の糖尿病による低血糖症で意識障害に陥っていたため、責任能力がなかった」として無罪(求刑懲役1年)を言い渡した。

 裁判長は判決理由で「事故直後に後続の車が、何度もクラクションを鳴らしても反応がなかったことなど、意識障害を推認できる不自然な行動が多い」と述べた。

 公判で検察側は「仮に低血糖症だったとしても、意識は十分に保たれており、合理的な判断が可能だった」と主張。弁護側は事故を起こしたことは争わず、「事故時は意識障害があり、事故を起こしたことを認識しておらず、責任能力はなかった」として無罪を主張していた。 

 判決によると、男性は、スポーツジムから帰宅する際、軽乗用車を運転中、自転車に乗っていた高校3年の男子生徒=当時(17)=をはねた。生徒は頭などを強く打っており、同20日に死亡した。

 判決後、男性側の弁護人は「主張が認められてよかったが、人の命を奪ってしまったことは本人も反省しており、事故後は一切運転していない」と述べた。

この判決は検察が控訴せず確定しました.

糖尿病で低血糖になるということは,おそらく,糖尿病薬を使用した後運動しすぎたのでしょうか?

てんかんのある人が医師の許可があって運転していても,気候や体調の加減で発作が出る可能性があるわけですが,それで事故を起こした場合はこれと同じ扱いになるのでしょうか?

糖尿病で低血糖発作を起こすのも,普段発作がないてんかんのある人が発作を起こすのも,いずれも治療しているから絶対0と言い切れません。糖尿病で低血糖発作を起こす可能性のある人は,てんかんのある人よりも絶対的に多いでしょうし,その人たちに運転を禁ずることなんてもちろんできません。

しかしながら,てんかんのある人と低血糖発作のある人,どちらも可能性を予見できる点ではいっしょですし,医師の許可があっても可能性は0ではない.

どういう線引きがされるべきなのでしょうか?すっきりしない感じがします.

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2012年5月21日 (月)

検察が更生支援~知的障がい者だけの問題か?!~

久しぶりの記事です.ちょっとした犯罪被害に遭って,仕事に影響が出てしばらく大変でした.

さて,以下記事抜粋です.

全国の地検で知的障害を持つ容疑者の取り調べ改革が進む中、長崎地検で始まった新たな取り組みが注目を集めている。

 地元のNPO法人が障害者の取り調べに専門家を派遣し、福祉施設が刑期を終えた障害者らを受け入れることで、早期の社会復帰につなげる試み。地検が「施設での更生」を条件に裁判で執行猶予を求めて認められる“成果”も出ており、最高検は同様の仕組みを全国に普及させたい考えだ。

 「取り調べで、ちゃんと答えられたことは一度もない」。軽度の知的障害があり、3月に佐世保刑務所で5度目の服役を終えた男性(74)は振り返る。

 2009年、同居していた兄から受けた暴力の憂さを晴らそうと、金もないのに居酒屋で飲み、無銭飲食で逮捕された。取り調べで事情を説明しようとしたが、検事から「否認」や「黙秘権」など難解な言葉を並べられ、あきらめた。「『やったんだな』と叱られるように聞かれる。言えたのは『はい、すいません』だけ」と男性は話す。

 知的障害者の取り調べの見直しは、2年前の大阪地検特捜部の不祥事を受けた検察改革の一環として始まった。障害者が取り調べで誘導されることなどを防ぐため、全国の地検が昨年7月から取り調べの録音・録画(可視化)を始め、これまでに400件以上実施している。東京、大阪、名古屋、横浜、長崎の5地検では、福祉や心理学の専門家が検察官に取り調べ方法を助言したり、取り調べに同席したりする「助言・立会人」の試みも始まった。

 長崎地検では2月から、障害を持つ出所者の社会復帰を支援するNPO法人「長崎県地域生活定着支援センター」が、大学教授や特別支援学校勤務経験者などを助言・立会人に推薦する仕組みを作った。同地検の原山和高次席検事は「容疑者の本音を引き出すことができ、真相解明に役立つ」と評価する。


ずーっと私が主張していたことを次席検事は言っておられるわけです.ただこれは,知的障がいのあるひとだけの問題ではありません.認知症を含む精神障がい,発達障がいなどなどその他の障がいの人も含めての話にしないといけないのではないか思っています.

聴覚障がいの人においても正しく尋問が行われているのかという疑問が生じます.

司法アクセス権の問題を考えると,当たり前のことです.取り調べや福祉的支援を用いた更生支援だけではなく中立なる判決前調査の導入を強く求めたいと思います.

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2012年5月 3日 (木)

刑事事件被害に遭うということ

最近また記事が書けていませんでした.いつまでも書かないのはいけないので5月に入ったことですし少し書きます.

刑事事件被害に遭うということは,物だけではなく心の被害も大きいものだ.大した犯罪ではなくとも気持ちが悪い.

以前,ある駅でカバンが当たった若い男性から無言で胸のあたりをたたかれたことがあった.大柄な私にはまったくダメージがなかったのだが,ホームで「警察に行くかと」厳しく注意すると去って行った.

その後,なんとなくその駅に行くのが嫌だった.

また,物を盗られるとまた盗られるのではないか(また災難があるのではないか?)と思ったりもする.

嫌な気持ちがしばらく続く.時間を戻してほしいと思う.

重大な交通事故が続いているのを見ると,自動車運転過失致死傷も大きな刑事事件なのだと思う.

被害者本人,家族の思いはどれほどかと思う.亡くなった方はもちろんお気の毒だが,けがの状態を報道で知る限りでは,首の骨を折っている人もいるようだ.頚椎損傷や脊椎損傷で今後車イスの生活となる人もいるのだろうか.本当に重大な事件であると思う.

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