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2012年6月

2012年6月30日 (土)

6月26日は今年度の兵庫県介護支援専門員専門研修Ⅰ・更新研修Aの最後の出講でした

6月26日は兵庫県介護支援専門員専門研修Ⅰ・更新研修Aの今年度最後の出講日でした.この研修には3回出講し同じ話をするのですが,毎年一番調子がいいのがこの最後の出講なのです.

このお話は高齢者を中心とした権利擁護の話で,あまり他ではやらないお話です.

これが今年度最後です.よんでいただけるとしても来年ですから,またふり出しにもどってしまいます.

なんか少し残念.

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2012年6月27日 (水)

精神科医療と犯罪~ある殺人事件から~

I市の美容室で今年3月、経営者(75)が刺殺される事件が起きた。殺人容疑でI署に逮捕されたのは精神疾患のある無職の男(28)。別の強盗未遂罪の執行猶予中で、精神科病院から退院して2日後だった。悲惨な事件を防ぐことはできなかったのか。背景を探った。【山川淳平、山田毅、近藤諭】

 男の容疑は、美容室を訪れ、出入り口に現れた経営者の左胸2カ所を包丁(刃渡り約20センチ)で刺し、失血死させたとされる。

 捜査関係者によると、男は約1年前に髪を金色に染めようと美容室を何軒か訪問し断られた。その1軒が小林さんの美容室だった。男は事件前、小林さんを逆恨みする言葉をインターネット上に書き込んでいた。「カッとなった」などと供述しているという。

 関係者によると、男は5歳時に両親が離婚し、父方に引き取られた。中学卒業後、定職に就かず、覚醒剤使用などの非行で少年院に入った。06年ごろには父親が病死。生活保護を受給し、1人暮らしをしていた。

 報道によると,本件は強盗未遂で執行猶予判決を受けていて,39条減刑ではないものの精神科医療を受けるよう判決書にも書かれていたそうです.そのため本人は精神科病院に任意入院し安定し,本人も退院を希望たので地域に戻ってからの犯行だったようです.

 強盗未遂は,39条減刑の場合医療観察法の審判の申立がなされるのが通例で,医療観察による処分がなされることになろうこと思います.私は医療観察にはどちらかというと反対の立場なのですが,本件の場合,もしこの強盗未遂の判決が39条減刑で,審判の結果入院処遇となっていたらひょっとして違った結果になっていたのかもしれません.

 

 実務をやる中では,精神疾患の病識のない人で刑罰よりもまず治療が必要な人にたいしては,医療観察法の適用が望ましいと思える人もいるのは事実です.

 医療観察法を保安処分ではなく,治療を受ける権利の行使に変えていけないものかと思ったりもします.

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2012年6月19日 (火)

広汎性発達障害のある少年の起こした事件に思う

前にも書きましたが,事件を起こし広汎性発達障害があるとあとで分かったケースに共通しているような感じがすることがあります.

間がない.

もちろん,広汎性発達障害のある人で事件を起こす人は少ないという理解の上での話です.

本当に間がない.口論,殴り合いという喧嘩がなく,いきなり殺人になっているケースが多い.

コミュニケーション障がいの表れと思うのです.

こういった人たちには障がい特性に合った矯正教育が必要ですね.一律に刑務所に入れても矯正効果はないと思います.

矯正処遇も個別化が必要なのだと思います.

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2012年6月12日 (火)

また起きた死刑願望の無差別殺人

大阪のミナミで白昼に男女2人が面識のない男に包丁で刺されて死亡するという事件が起きました.

「自殺したかったが自分ではできなかったので死刑になろうと思った.」こういった事件は以前にもありました.

被疑者は覚せい剤取締法違反で刑務所を出所してきたばかりのようでしたが,新潟刑ということでB級で暴力団関係者ではないようですから少なくとも1回はほかにも受刑歴のある累犯者でしょう.

ならば,出所時に金がどれだけあるかなどわかっていることでしょうし,シノギの付け方も知っているのではないでしょうか?もっとも究極のシノギは刑務所に戻ることで,20万円持っていたということですから,それでシャブをひいて警察に出頭すれば被害者などなくて刑務所に戻れたはずです.

死刑の是非論は横においておいて,かつ,望み通り死刑判決が出たと仮定して,さっさと死刑を執行してよいのでしょうか?

指導する拘置所の刑務官の負担は大変だと思いますが,反省ができるようになるまでこういう人は執行するべきではないのではと思えてします.

事件と向き合い,奪った命の重さが理解できるようにならなければ,亡くなった方々が浮かばれないように思うのです.

死刑制度がある以上,死刑願望の事件が今後も起きるのだろうと思います.法相も変わったことですし,今一度死刑制度の在り方や執行のあり方を考えてみてはどうでしょうか?

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2012年6月11日 (月)

受刑中の解離性同一性障害のある方からの手紙

裁判支援にかかわった解離性同一性障害の方と細々と文通しています.

先だって来た手紙を読んで感心するというかなるほどというのか...それは「再犯」についてやり取りした手紙の中の事でした.

本来「私は再犯しません.」が普通なのですが,「私たちは再犯しません」と1人称複数形で書いてありました.

ウーン,ということは犯行をした人,法廷で裁かれた人,そして受刑している人.みんな複数なんですね.厳密にいうと複数の人格.

受刑してからの手紙に「私たち」と書いてあるところは,本当にこの人は解離性同一性障害で今も癒えていないのだと思いました.

ブログには書くことができないのですが,この人はつくづく深い心の傷をおっているのだということもあらためて認識させられた一言でした.

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2012年6月 5日 (火)

ホームヘルパー2級(訪問介護員2級)資格について~菊地直子被疑者逮捕で思うこと~

元オウム真理教メンバーの菊地直子被疑者が偽名でホームヘルパー2級の資格を取り,介護職員として就労していたと報道されています.

私自身あまり気に留めなかったのですが,確かにホームヘルパーの資格講習会で,本人確認などはしないように思います.かつて,ホームヘルパーやガイドヘルパーの講習会を開催する側に回ったことがありましたが,要綱に本人確認なんて書いてもいなかったし,そういった指導もありませんでした.

おそらく介護職員基礎研修も同じように本人確認なんてしていないのではないでしょうか?

個人情報保護の観点からも講習実施事業者が運転免許証や身分証明書のコピー等をとって保管することも困難ですしょうね.ということは,菊地被疑者のように偽名で資格を取ったり,さらには,他人を替え玉を講習に行かせて自分の名前での修了証をもらうということも可能なわけですね.

盲点ですよね.

事業所の指定や変更の届を出すときにもこの問題が起こってきます.偽名でホームヘルパー1級資格をとった者でも,住民票等を指定や変更の時に提出するわけではありませんから,引っかかることはありません.

「納税で見つかるのでは?」という方,住民登録していない,或いは住所がなくて働いていても所得税はかかってきますよね.しかし住民税は住民登録をしていないとかかってきませんし,特別徴収で給料から天引きの場合だと勤め先にわかってしまいますが,普通徴収で自分で払うことにしていればわかりません.

まあ,本人確認などしなくても問題ないことがほとんどといってしまえばそれまでです.

どういった菊地直子被告がどういった処分になるのかは,まだわかりません.もし,受刑ということであれば,今度は自分の名前ホームヘルパーの資格をとり,その介護の経験を社会で活かしてほしいと思います.受刑中に職業訓練でホームヘルパー2級の資格をとり,介護職員として立派に社会復帰されている方もおられるので,彼女も是非そうしてほしいと思います.

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2012年6月 4日 (月)

久しぶりに情状証人として法廷に立ちました

先だって久しぶりに情状証人として召喚されたので法廷に立ちました.精神障がいのある被告人の事件です.

久しぶりなので緊張するかと思いましたが,緊張したのは最初の一瞬だけでした.

弁護人尋問には,ほぼ打ち合わせ通り答え,次に検察官尋問です.

「突っ込まれたらいやだなあー」が正直なところ.よく証人尋問に立つといっていたドクターとも話したことがあるのですが,特に事件が大きいと当然ながら検察官からの尋問も鋭くなります.検察官が厳しくなるのは当然なのでやむを得ないのですが...

検察官尋問もそれほど厳しくなく,久しぶりの証人尋問は終わりました.

その後,実習巡回に回って帰宅したのですが,久しぶりの尋問だったせいか帰ると疲れがどっと出て,珍しく早くに眠ってしまいました.

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2012年6月 3日 (日)

出所した人から連絡がありました~嬉しいこと~

今日先だって出所した人から電話で連絡がありました.

知的障がいのある人で,障がい認知もしているのですが,手帳はありません.

小中と特別支援学級に在籍し,知的・発達障がいのある少年を対象とする少年院に2回保護歴がありながらです.

この人の裁判の時に,検察官から「なぜ知的障害者だと判断したのか」という質問がありました.

思わず,笑みをだしてしまいながら「小学校,中学校は特別支援学級に在籍し,知的障がいと発達障がいのある少年を対象とする少年院に2回保護歴があるからです.」と答えたと思います.

結果として論告では,初めて検察も彼の障がいを認めていました.

彼は穏やかな人で,少し話すと知的障がいのあることがわかります.養育環境に恵まれなかったことが彼が犯罪をすることへ導いていました.今でも家庭環境には恵まれていません.

話を聞くと,彼は今ちゃんと働いていて,今いる保護会からもうすぐ出て一人暮らしを始めるそうです.

少年院にいたときに得た資格を活かして就労しています.

就労して自立することは十分できる人ですが,寄り添う人がいません.手帳を取得することを本人も望んでいるので,手帳を取得して補助人をつけられるといいなと思っています.

「ありがとうございます」という彼の感謝の言葉がいまでも耳に残っています.

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