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2012年6月27日 (水)

精神科医療と犯罪~ある殺人事件から~

I市の美容室で今年3月、経営者(75)が刺殺される事件が起きた。殺人容疑でI署に逮捕されたのは精神疾患のある無職の男(28)。別の強盗未遂罪の執行猶予中で、精神科病院から退院して2日後だった。悲惨な事件を防ぐことはできなかったのか。背景を探った。【山川淳平、山田毅、近藤諭】

 男の容疑は、美容室を訪れ、出入り口に現れた経営者の左胸2カ所を包丁(刃渡り約20センチ)で刺し、失血死させたとされる。

 捜査関係者によると、男は約1年前に髪を金色に染めようと美容室を何軒か訪問し断られた。その1軒が小林さんの美容室だった。男は事件前、小林さんを逆恨みする言葉をインターネット上に書き込んでいた。「カッとなった」などと供述しているという。

 関係者によると、男は5歳時に両親が離婚し、父方に引き取られた。中学卒業後、定職に就かず、覚醒剤使用などの非行で少年院に入った。06年ごろには父親が病死。生活保護を受給し、1人暮らしをしていた。

 報道によると,本件は強盗未遂で執行猶予判決を受けていて,39条減刑ではないものの精神科医療を受けるよう判決書にも書かれていたそうです.そのため本人は精神科病院に任意入院し安定し,本人も退院を希望たので地域に戻ってからの犯行だったようです.

 強盗未遂は,39条減刑の場合医療観察法の審判の申立がなされるのが通例で,医療観察による処分がなされることになろうこと思います.私は医療観察にはどちらかというと反対の立場なのですが,本件の場合,もしこの強盗未遂の判決が39条減刑で,審判の結果入院処遇となっていたらひょっとして違った結果になっていたのかもしれません.

 

 実務をやる中では,精神疾患の病識のない人で刑罰よりもまず治療が必要な人にたいしては,医療観察法の適用が望ましいと思える人もいるのは事実です.

 医療観察法を保安処分ではなく,治療を受ける権利の行使に変えていけないものかと思ったりもします.

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