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2012年8月 9日 (木)

予防拘禁的な求刑を超える大阪地裁判決についての各団体からの声明

アスペルガー障がいのある被告人に対する大阪地裁の求刑を超える予防拘禁的な判決について,法曹,精神医学界,福祉,当事者及び家族など様々な団体から声明が出ています.

考えてみれば,このようになることはどう考えても評議が終わった時点で,裁判官にはわかっていたはずです.

量刑(刑の長さを)を決定するには,裁判員の過半数と1名以上の裁判官の意見でなければなりません.言い換えれば,裁判員の過半数と1名の裁判官の意見があれば他の人は反対意見であってもそれでよいということになります.

あくまでも仮定ですが,責任能力と事件の重大性,さらに制限はあるものの改悛の情と情状を酌量した結果,懲役20年の判断の裁判官1名と責任能力,事件の重大性,反省していないという判断と,受け入れ先がないのならば長く拘禁しておくべきという結果,懲役20年の裁判員5名であれば,この結果にはなります.

裁判員にとっては,提示された証拠や心証を基に判断するのが当然で,そうだといって非難することは当然できません.責務を果たされたのです.

判決は,裁判員の意見を尊重したものでなければならないので,判決内容に裁判員の意見は当然反映されて然りです.

と考えると,こういった物議を醸し出すということは,法曹たる裁判官ならば理解していたはずであろうと思いますね.裁判員裁判における課題でしょうか.

下記に声明のリンクを張っておきます.ネットに上がっていない声明もあります.

日本社会福祉士会 会長声明http://www.jacsw.or.jp/15_TopLinks/oshirase/files/seimei.pdf

大阪弁護士会 会長談話http://www.osakaben.or.jp/web/03_speak/kanri/db/info/2012/2012_5021d6f2e13e7_0.pdf

日本児童青年精神医学会 理事長 緊急声明
http://child-adolesc.jp/topics/2012.08.07%E3%80%80-%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%9C%B0%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%B1%BA%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%B7%8A%E6%80%A5%E5%A3%B0%E6%98%8E.html

日本発達障害ネットワーク 理事長 声明
http://jddnet.jp/index.files/archives2012/pdf/20120809_osakasaiban.pdf

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