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2013年1月

2013年1月31日 (木)

1月29日のニューステラス関西(NHK大阪)にコメントが放映されました

1月29日に求刑越えの判決のあったアスペルガー障害の殺人の被告人への控訴審がありました.

それに先立って,NHK大阪からコメント等取材の依頼があり,ニューステラス関西で私のコメント等が放映されました.

コメントした責任もあるので29日の公判の傍聴もしてきました.被告人は出廷したくないとのことで出廷していませんでした.

報道では責任能力についての弁護人の主張を取り上げているところもあったのですが,弁護人の主張は受け皿がないと決めつけてしまった点の方を強調していて,証人も受け皿があることを示すために出廷していました.執行猶予を求めるものではなく,量刑が重すぎる点を強調していました.確かに同種の案件のなかでは突出して重いとは言えます.検察官も「量刑については然るべく」でした.

被告人尋問が出廷していなかったのでできず,弁護人からは再度の機会を与えてほしい旨,裁判所にたいして要請もありましたが却下され,来月判決です.

障がいのある人の今後の刑事裁判,特に裁判員裁判に影響を与えると思うので注目したいと思います.

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2013年1月24日 (木)

2012年度リーガルソーシャルワーク研修のお誘い

下記の通り今年もリーガルソーシャルワーク研修を行います.クローズな研修ではありません.

今年は本間龍さんを迎えて,刑務所の障がい者の実態を語っていただくとともに,本間さんを交えた鼎談で障がい者や高齢者など支援が必要な人の刑務所処遇の問題を語り合いさらに更生保護についても語りあってみようかと思っています.

ふるってご参加ください.

平成21年度から矯正施設や更生保護施設、地域定着支援センターにおいて、社会福祉士が配置され、刑余者等への支援を行っていますが、さらに地域の福祉施設や相談機関等とのネットワークを構築し、再犯防止や地域での自立生活を支援していく必要があります。
このため、地域で福祉施設や相談機関に従事している社会福祉士や精神保健福祉士、司法分野に関心のある福祉関係者が、犯罪をした知的・精神障がい者や高齢者等への支援(リーガル・ソーシャルワーク)について、理解を深めるとともに、スキルアップを図るため、本研修会を開催します。
更生保護分野に関係されている方(社会福祉士、精神保健福祉士等)はもちろんのこと、ご関心のある方々(社会福祉士以外)の参加も歓迎いたしますので、ぜひご参加ください。

1. 日時   平成25年2月10日(日)13時30分~16時30分(受付13時~)
2. 場所    兵庫県立のじぎく会館(2階大会議室)
         神戸市中央区山本通4丁目22番15号
          TEL078-242-5355 FAX078-242-5360
3. 主催   社会福祉法人明桜会 相談支援事業所「オアシス」
4. 共催   一般社団法人 兵庫県社会福祉士会
5. 後援   社会福祉法人 明石市社会福祉協議会
6. 定員   80名(先着受付します。受講決定書は送付しません。そのままご参加
         ください。なお、定員を超えた場合のみ、当方より通知いたします)
7. 対象者  更生保護分野に従事されている方、またはご関心のある方々(一般の方)
8. 内容   ・講演テーマ
         「私の刑務所体験―塀の中で出会った高齢者と障がい者」
         講師:本間  龍氏(作家)
         ・鼎談テーマ
         「再犯を防ぐために何が必要か」
                   本間  龍氏(作家)
         岡本 和久氏(兵庫社会福祉士会  阪神ブロック長)
         原田 和明氏(更生支援委員会委員長)

9. 参加費  無料
【お申し込み先】別紙に必要事項を記入し,メール、郵便、FAXにて1月31日(木)までに
兵庫県社会福祉士会・事務局(担当中屋)へお申し込みください(必着)。
     〒651-0062 神戸市中央区坂口通2-1-1 福祉センター5階
     TEL078-265-1330 FAX078-265-1340
        E-Mail:syadanhyogo@hacsw.or.jp

ご案内チラシと申込書
「12L.S.Wkensyu.pdf」をダウンロード

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2013年1月19日 (土)

2月5日は千葉に行ってきます~靴購入の予定も~

1月26日の岐阜羽島に続いて2月5日は千葉市に行ってきます.

千葉にはコーディネーター時代の研修等で何回か行ったことがありますが,今回は千葉県地域生活定着支援センター主催の講演会でお話をさせていただきます

日  時 平成25年2月5日(火) 13:30~17:00
会  場 千葉市生涯学習センター(千葉市中央区弁天3丁目7番7号)
      ℡043-207-5811
内  容 「触法障がい者の弁護と支援」
      13:40~14:50 原田和明講演(質疑応答含む)
                ~刑事司法分野における弁護士と福祉専門職の連携~
      15:00~15:30 千葉県弁護士会会員の事例報告
                 ~若手弁護士の事例報告と講師による講評~
      15:40~16:50 大石剛一郎弁護士講演(質疑応答含む)
                ~触法障がい者支援をめぐる新たな試みと今後の展望~

すでに定員オーバーで募集は終了しているようです.

午後からの講演なんですが10時ごろには千葉に着くようにしたいと思っています.というのは,千葉刑務所にあるCAPICの展示場に靴を買いに行きたいのです.もうカタログでお目当ては見つけていて,月曜日に予約してみようかと思っています.

ちなみに今普段はいている靴も12月にCAPICのE-Shopで買った地元神戸刑務所製ストレートチップです.

Shose_by_kobe_prison

千葉刑務所はLA刑務所ですから受刑者の技術に期待しているのです.ちなみにお目当ての靴の値段は5000円也!

久しぶりに大石先生にもお会いできるし,懇親会へお誘いもいただいているので,また新しい出会いを楽しみにしています.

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2013年1月18日 (金)

最近教えられたこと

先日,某まちの地域福祉の基幹となる事業所に担当者に電話をしたところ,その相当者はご立腹の様子であった.

いくらかやりとりをした後

「昨日は私が1日不在でご連絡できずにすいませんでした」と詫びると.

「ほかの人に電話させればいいでしょ」

「私しかいないものですから」

「それはお宅の体制上の問題でしょ」

他にも

「言い訳になるかもしれませんが,連絡は電話やメールでの範囲でのことになってしまいます.(遠方でもあって)呼び出して話をするというようなことはできないので」

「それはただの言い訳にしかきこえませんね」

「確かに言い訳のように聞こえるかもしれませんが,ありのままを申し上げているのですが」

確かにこちらにも非がある.それは認める.申し訳ないとも思っている.だがあまりにも無理解な応対だと思った.

この方が少し気の毒に思えた.福祉に携わっていながら相手の立場に立てない.

この社協のあるまちの地域福祉,特に障がい者福祉はすすんでいて特徴がある.そして,このまちのケースにもかかわっていることはもちろん,このまちの地域福祉の関係者の知り合いもいて,研修にお話に来ていただいた方もいる.地域福祉の進んだいいまちと思っていたそのまちの地域福祉の基幹組織だけに正直がっかりした.

この電話のやりとりの後,なぜか思い出したことがある.

ある法人幹部に対するするその法人の管理職の発言「私は(法人)にしがみついていますから」

横で聞いていて,福祉をやっている者として恥ずかしい発言で悲しくなった.なぜ「利用者のためにこの法人でずっとやっていきます」と言えないのか?福祉にとって主体は法人ではないだろう.利用者と法人ならば法人をとるのだろうか?

こういう人に出会うと,腹が立つより気の毒な人に思えてしまう.

私にとって一番大事なのは利用者(クライエント)この地域福祉の基幹となる事業所のあるまちのケースも当然大事.この一件でソーシャルワーカーとして相手の立場に立つことの大切さと,本人中心主義の大切さを改めて教えられました.前向きに考えてみます.

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2013年1月15日 (火)

1月30日は岐阜羽島に行ってきます

1月30日は岐阜羽島に行ってきます.こう書くと「笠松刑務所に行くの?」と思われる方もおられるでしょうが,今回は笠松町ではなく羽島市に行きます.

岐阜にはこの9月にも郡上市での岐阜県ソーシャルワーカー協会の研修に出講させていただいたのですが,その際,岐阜県地域生活定着支援センターの方に直接ご依頼を受けた研修が羽島市で行われることになったのです.

日時 平成25年1月30日(水) 13:00~15:55 受付12:30~
場所 羽島市文化センター401大会議室 羽島市竹鼻町丸の内6-7
プログラム 基調講演とシンポジウム「障がい者の地域生活支援」 

詳しくはチラシをご覧ください.

「20130130gifu-kensyu.pdf」をダウンロード

全定協のHPにも掲載されています

http://zenteikyo.org/index.php?%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B


岐阜羽島でまた新たな出会いができることを楽しみにしています.

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2013年1月14日 (月)

本年初拘置所面会で思ったこと

1月4日に本年初の拘置所面会に行き,お二人の精神障がいのある女性に会ってきました.勿論初めてお会いする人ではありません.新年のあいさつを兼ねていました.

一人目は未決の人です.もう勾留は1年を超えていて獄での新年は2回目となる人です.

もう,支援の段取りはほぼ終わっていて,後は公判前整理手続が終了して公判が始まるのを待つのみの人です.12月の終わりに面会に行ける日があったのですが,公判前整理手続とぶつかってしまったので面会できず,そのまま年を越えてしまっていました.この彼女からは年賀状をいただきました.勿論私も出しました.

面会で話を聞くと,公判前整理手続の日の午後に転房があって人間関係のいい部屋に移れたことなどを穏やかに話しておられました.寒い日が続いているので,ブラウンのコートを着込んでおられました.

二人目は,まだ裁判があるものの,1刑目の執行猶予が取り消しになってすでに刑執行がはじまっている人です.拘置所には確定区というのがあって,すでに刑が確定し,刑執行が始まっている人を収容する場所があり,拘置所で刑を執行される当所執行者以外のほとんどがここを経て刑務所に送られるわけです.

なお,この人にも私は年賀状を出しましたが,領置金がすでに無くて年賀状を出せなくなっていることをわびておられました.お金もなく,頼れる人もなく出所後の不安を語っていました.

すでに受刑者になっているので来ている服は,ペラペラのグレーの居室衣いわゆる懲役服のみ.一人目の人とは大変な違いです.

今冬は例年になく寒さが厳しいですが,このお二人の着ている服の違いを見て何となく獄の厳しさというものを感じました.

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2013年1月 2日 (水)

獄からの年賀状から思ったこと

今年も獄から年賀状が届いた.10年以上の長期刑の人もいる.

長期刑の人たちであっても有期刑なのでいつかは釈放される.獄からの年賀状があと10数枚で釈放される.

獄からの年賀状が1枚1枚増えていくことで釈放が見えてくる.そして,その人が釈放後自立更生すれば今度はシャバでの年賀状のやりとりが続いていくのだろう.

しかし,確定死刑囚と年賀状をやり取りしている人たちはどうなのだろうか?今年も年賀状が来たということは,それすなわち執行されなかったということであり,執行されると年賀状は届かなくなる.出す人がこの世にいなくなるのだから当たり前だ.

かつてクリスマス執行があったとき,すでに年賀状を出してしまっていた死刑囚があったと聞く.年賀状が最後に出した便りなんて残酷に感じてしまう.

先進国の中で日本の死刑へのスタンツは孤立していると思う.先進国の中で死刑制度が残っているアメリカでも多くの州は死刑廃止に動いている.

今年中に飯塚事件の再審の是非も決まるだろう.もし,誤審であれば死刑執行は止まるだろう.それまでの駆け込み執行があるかもしれない.

確定死刑囚からの年賀状を受け取っている人は,この年賀状が絶えなければいいのにと思っているのではないかと思う.

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2013年1月 1日 (火)

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます

このブログも昨年12月に10万アクセスを超え多くの皆さんに支えられてきました.仕事の関係でなかなか更新できないことも多いのですが,多くの皆さんに読んでいただいて感謝しています.

今年も刑事司法と福祉,更生保護を中心にこのブログで皆さんと一緒に考えていきたいと思っています.

著作や講演,研修会もできるだけこのブログでお知らせしていきますので,どうぞよろしくお願いいたします.

ブログへのコメントやメールでのご意見,また,TwitterやFacebookを使っての交流も広げていきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします.

2件の被告人の案件を抱えたまま年を越しましたが,本年は被疑者・被告人への福祉的支援にもより一層力を入れていきたいと思っています.また,障がいのある少年の少年院からの仮退院時の支援体制の在り方を深めていきたいとも思っています.

さらに,犯罪をした者,非行のある少年を支援の必要な日ととらえ福祉的支援としての更生保護を実践できればとも考えています.

成年後見についても現状を維持していければと思っています.

研究については,触法障がい者・高齢者の福祉的支援に加えて,司法福祉からの視点で虐待や確定死刑囚の処遇といった点について研究の幅を広げていきたいと考えております.

今年も皆さん方に何かとご迷惑をかけることと思いますが,何卒よろしくお願いいたします.

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