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2013年1月 2日 (水)

獄からの年賀状から思ったこと

今年も獄から年賀状が届いた.10年以上の長期刑の人もいる.

長期刑の人たちであっても有期刑なのでいつかは釈放される.獄からの年賀状があと10数枚で釈放される.

獄からの年賀状が1枚1枚増えていくことで釈放が見えてくる.そして,その人が釈放後自立更生すれば今度はシャバでの年賀状のやりとりが続いていくのだろう.

しかし,確定死刑囚と年賀状をやり取りしている人たちはどうなのだろうか?今年も年賀状が来たということは,それすなわち執行されなかったということであり,執行されると年賀状は届かなくなる.出す人がこの世にいなくなるのだから当たり前だ.

かつてクリスマス執行があったとき,すでに年賀状を出してしまっていた死刑囚があったと聞く.年賀状が最後に出した便りなんて残酷に感じてしまう.

先進国の中で日本の死刑へのスタンツは孤立していると思う.先進国の中で死刑制度が残っているアメリカでも多くの州は死刑廃止に動いている.

今年中に飯塚事件の再審の是非も決まるだろう.もし,誤審であれば死刑執行は止まるだろう.それまでの駆け込み執行があるかもしれない.

確定死刑囚からの年賀状を受け取っている人は,この年賀状が絶えなければいいのにと思っているのではないかと思う.

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コメント

はじめまして。
記事を転載させて貰いました。
ご了承お願い申し上げます。
⇒ 死刑制度の運用について(ブログ「営業の良識を問う」)

投稿: クレーマー&クレーマー | 2013年1月19日 (土) 12時26分

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遺族の思いに沿ったものであるべきではないのか     獄からの年賀状から思ったこと http://harada-fukusi.cocolog-nifty.com/_swharada/2013/01/post-43f0.html 今年も獄から年賀状が届いた。10年以上の長期刑の人もいる。 長期刑の人たちであっても有期刑なのでいつかは釈放される。獄からの年賀状があと10数枚で釈放される。 獄からの年賀状が1枚1枚増えていくことで釈放が見えてくる。そして、その人が釈放後自立更生すれば今度... [続きを読む]

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