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2013年3月20日 (水)

成年被後見人の選挙権剥奪は違憲!

「さまざまなハンディキャップを負う多数の国民も、わが国の主権者であることはいうまでもない」。成年後見人が付くと選挙権を失うとした公職選挙法の規定を「違憲」と判断、安易な制限に警鐘を鳴らした14日の東京地裁判決。判決言い渡し後、定塚(じょうづか)誠裁判長は原告女性に「胸を張って生きて」と直接声をかけた。家族らは「名判決だ」と喜びを分かち合った。

 「どうぞ選挙権を行使して、社会に参加してください。堂々と胸を張って生きてください」。14日午後、東京地裁の103号法廷。判決要旨の朗読後、定塚裁判長が原告の名児耶匠(なごや・たくみ)さん(50)にこう語りかけると、見守った支援者の大きな拍手が鳴り響いた。

 閉廷後の会見で父、清吉さん(81)は「裁判長の笑顔を初めて見た」と目を細め、匠さんも「うれしかった」と口をそろえた。(産経MSN)

障害者権利条約の批准に向けて当然ともいえる判決です.私の知っている方も成年被後見人になって選挙に行けなくなり怒っておられました.明治時代の禁治産制度の残りの産物だったわけです.

そもそも,同じ国民としてなぜ選挙権をはく奪されないといけないのでしょうか?スウェーデンなどでは,知的障がいのある人の政治参加をうながすために,選挙公報も知的障碍者のためのものがあって,わかりやすい言葉や画像などが使われています.ペーパーだけではなくインターネットで動画も使ってわかりやすくしています.門前払いなんて考えられません.

成年後見を業務として行っているものとしては,今まで疑問に感じながら悶々としていた部分でもあります.

その上,この制度の場合,成年被後見人でなければどんなに判断能力の障害が重い人でも選挙権があるという,まったく変な制度なのです.人を守る制度が人を虐げているという不思議な制度だといえます.

東京だけではなく,他の地裁にもこの訴訟は行われていますが,政府は,できるだけ早く公職選挙法を改正してもらいたいものです.

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