« 隣市での死体遺棄事件に思う | トップページ | 検察、厳罰から更生へ…釈放後の受け皿探しも »

2013年4月17日 (水)

意見書を書いた人の裁判を傍聴しました

昨日は意見書を書いた人の裁判を傍聴しました.窃盗(万引)の人ですが,前科なく初めての窃盗の起訴で,略式手続ではなく公判請求になった人です.

障がいは軽度の知的障がいなのですが,子どものころから何度も万引を繰り返しながら,ほとんど補導や検挙に至っていませんでした.実際的には常習累犯です.今回は犯行態様も悪く,かつ被害金額も多く,計画的なこともあって公判請求だったようです.
とはいえ,万引の初犯ですから執行猶予見込みです.裁判は1回の公判で結審しました.本人のことを考えると保護観察を付してもらった方がいいのですが...

本人は,坊主頭に最近のコバルトブルーに近い居室衣姿で出廷してきた.姿だけ見れば受刑者だ.それは,衣服の差し入れをしていないからなのだが,これは支援者らの意図的なもの.
逮捕,勾留という自由を制限されたことと,拘置所に移送されてからは,親族の面会をしないようにして,差し入れもせず,一定の懲罰的効果から反省を促すという方法をとったことで,本人には犯罪をすることの重大性を少しは理解してもらったつもりです.

理解力は十分ある人なので,自分で選んだ生活をすることで,犯罪しない生活は快適であると認識してもらい,そういう生活を続けるという自己決定をしてほしいと思っています.

ただし,勾留をもって障がいのある人に罪を認識してもらうというのは,しかたなく行っているということは,明記しておきたいと思います.日本の成人における刑事政策上では,障がいのある人に焦点を当てた刑事処分がほとんどありません.そのこと自体が問題かと思っています.

現況の福祉の法制でこういった人に対応するのではなく,司法とも協働した新たな法制を引くべきかと思います.医療観察をもう少し開放的で柔軟にした制度や社会内処遇の充実,専門的な居住型施設やグループホームなど,抜本的な見直しをすべきかと思っています.

|

« 隣市での死体遺棄事件に思う | トップページ | 検察、厳罰から更生へ…釈放後の受け皿探しも »

司法福祉」カテゴリの記事

学問・資格」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

更生保護」カテゴリの記事

法律」カテゴリの記事

福祉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181558/57189942

この記事へのトラックバック一覧です: 意見書を書いた人の裁判を傍聴しました:

« 隣市での死体遺棄事件に思う | トップページ | 検察、厳罰から更生へ…釈放後の受け皿探しも »