« 検察、厳罰から更生へ…釈放後の受け皿探しも | トップページ | 被疑者・被告人段階の福祉的支援について »

2013年6月 9日 (日)

刑の一部執行猶予成立へ

懲役や禁錮刑の一部を執行した後に残りの刑期を猶予する「刑の一部執行猶予制度」の創設を盛り込んだ刑法などの改正案が5日、参院本会議で全会一致で可決された。衆院に送付され、今国会で成立する見通し。

 制度は、主に薬物使用者の再犯防止を図る狙いがある。例えば、「懲役2年、うち懲役6月について2年間の保護観察付き執行猶予とする」との判決が確定した場合、先に1年6カ月服役した後は、残りの6カ月は新たな罪を犯さなければ服役しなくてよく、執行猶予期間中に薬物依存症の治療を受けることなどが期待されている。【毎日新聞 伊藤一郎】

以前から申し上げているのですが,薬物事案に特に注目したこの制度,問題は,薬物離脱の刑事政策上でのシステム作りだと思います.公的な薬物依存者の施設がない中で,自助団体にすべてを任せることが国としていいのでしょうか?

勿論,自助団体の存在は重要ですし,今までも薬物依存から離脱しようと言う人に対して寄与してきたことは言うまでもありません.しかし,本来それは国の仕事で委託で片付けてよいのでしょうか.

公的な機関が自助団体と恊働で行うのというのであればいいかと思うのですが...

刑事政策上,十分な体制作りができていないと,「あー早く出られた,シャブ引こう」になってしまうのではないかと危惧するのです.離脱したいと思っている人に有効な制度であってほしいと思う次第です.

もちろん望ましいのは,判決前調査を経て,薬物事案専門の審判機関で刑事処分が決まることです.つまりドラッグコート→刑の一部執行猶予→公的な薬物離脱施設というのが本来必要な体制ではないかと思います.

|

« 検察、厳罰から更生へ…釈放後の受け皿探しも | トップページ | 被疑者・被告人段階の福祉的支援について »

司法福祉」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

更生保護」カテゴリの記事

法律」カテゴリの記事

福祉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181558/57552521

この記事へのトラックバック一覧です: 刑の一部執行猶予成立へ:

« 検察、厳罰から更生へ…釈放後の受け皿探しも | トップページ | 被疑者・被告人段階の福祉的支援について »