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2013年8月

2013年8月22日 (木)

「司法福祉 罪を犯した人への支援の理論と実践 」法律文化社 発売

Shioufukushi_houritubunkasya

このたび,法律文化社から「司法福祉   罪を犯した人への支援の理論と実践 」が発売されました.私も拙文ながら第9章の3節~5節を担当しています.

全体的には,理論よりも現場の司法福祉という感じの本に仕上がっているのではないかと思います.したがって,司法福祉の現場での入門書として,また,大学専門学校等での更生保護制度や司法福祉論のテキストとしてふさわしいのではないかと思います.

もう少し早ければ,私も更生保護制度のテキストにしたのですが...

皆さん是非ご一読ください,←左にAmazonへのリンクも貼っています.

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2013年8月20日 (火)

柄受け(身元引受人)を引き受けました

刑事事件の被告人,受刑者を問わず,微罪釈放以外は今まで身元引受人になったことがありませんでした。

理由はいろいろあるのですが,何よりも他人の私ではなく,やはり身元引受人はできるだけ近しい人,特に親やきょうだいなどの親族が望ましいと考えているからです。関係がその時よくなくとも,釈放の時は親子やきょうだい関係といった肉親の絆を取り戻してほしいと願っているのもあります。

私が柄受けを引き受けた人は,軽度の精神障がい者です。親きょうだいはいますが高齢や障がいをかかえていたり,その他さまざまな理由で現在柄受けを拒否しています。しかし,この人自身は初犯であり,犯した犯罪は軽いものとは言えませんが犯情は悪いものではなく,反省もしっかりされていて十分早期に仮釈放がかなうと思われます。

しかし,仮釈放は柄受けがいないとできません。柄受けがいない場合,保護会,つまり更生保護施設が身柄引受人になっての仮釈放が一般的ですが,保護会に受けてもらえるのは一部の人だけです。

日本の司法手続きでは,柄受けがいないというだけで満期になってしまうのです。障がいがあろうが高齢であろうがそれは関係ありません。

よく障がい者事業所に出所者を受けてもらうのに柄受けをお願いしたら断られたという話を聞きます。確かに残念なことなのですが,ある面では理解できます。刑事政策としての福祉サービスではないのですから。必要以上に責任を感じてしまうのも無理がありません。

柄受けのありかたも考えていかなければならないのかもしれません。福祉的身柄引受という位置づけがあってもよいのではと考えます。

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2013年8月14日 (水)

守秘義務について

ソーシャルワーカーとして当たり前のことだが,守秘義務については強く意識している.

普段拝見させていただいていて,守秘義務の遵守が甘いと思う方については,たとえどんなすばらしい人,お世話になった人であっても申し訳ないが必要意外のことはお伝えしないことにしている.

先だって,初対面でクライエントの親族でもない方が,刑事手続の支援の最中に同行を申し出ようとされたのでお断りした.知っている人でも慎重になる守秘義務.ましてや,初対面の人であるし,重要な刑事手続きに向かう途中でもあったので,お断りするのは当然であると思っている.

クライエントにとっては知り合いかもしれないが,どのような良い人であっても,私には初対面であるし,ましてや刑事手続きの支援の最中,守秘義務上も同行していただくわけにはいかない.最も,そういったことが理解できてこそよい支援者なんだろうが.

私は,こういったことは,ソーシャルワーカーとして当然と思っているし,支援や刑事司法手続きを踏まえない形で関わって来られる方に対して,その方がどのような立場の人であっても,中立の立場のソーシャルワーカーとして警戒するのは当然であると思っていて,この姿勢はクライエントの権利擁護のためにも貫こうと思う.

権利擁護は遵法の上に成り立っているのであると思う.

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2013年8月 9日 (金)

久しぶりに証人出廷した裁判員裁判の判決がありました

7月に久しぶりに裁判員裁判に証人出廷してきました.精神に障がいのある女性の起こした事件です.

39条の適用を争ってはいませんでしたが,多分に精神障がいの影響による事件でした.被害者は実子で,初めての一人での子育てに行き詰ったというものですが,子育てに行き詰ってしまったこと自体が精神障がいの影響と言える事件です.子への愛情は,十分感じられました.

更生支援計画は添付資料として提出し,久しぶりに結構長時間の尋問でしたが頑張りました.気になったのが,検察側から入院などといった医療モデルでの拘束措置の必要性や更生支援計画に子育てについてが具体的に盛り込まれていないなどの指摘がありましたが,正直,もう少し福祉を知ってほしいと思いました.

尋問の中でも,刑罰を軽くするためではなく被告人の自立更生のための更生支援計画であると述べているのですから,本人が自立するために必要なことを更生支援計画では述べるべきです.ましてや必要なき入院といった懲罰的な拘束を加えることは考えられませんし,子育ての問題は,子どもと共に暮らす時期を考えると,本人が自立してからもっともっと後のことですから,更生支援計画に載せることは不適当です.

医療モデルの視点と,生活モデルの視点とで明確に考えが違うというところでしょうか.刑罰を減軽するためではない姿勢が理解してもらえないのかなぁーとも思いました.弁護側の証人ですから,もっともなのかもしれませんが...

さて,先だって判決がありました.結果は,求刑懲役5年のところ懲役4年でした.執行猶予を想定していて準備もしていたのですが,そうはなりませんでした.関係者ががっかりしたのは否めません.

本人の障がいの影響については,情状として酌量されていましたが,結果の重大性に重きをおいた判決でした.最近の刑事裁判は,結果の重大性に重きをおきます.

まだ,確定はしていません.来週,面会に行ってこようかと思います.

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2013年8月 8日 (木)

6月の講演について~ご報告・御礼を忘れていました~

6月の講演活動についてご報告と御礼を忘れていました.

6月は,7日,12日に兵庫県社会福祉研修所主催の介護支援専門員専門研修Ⅰ・更新研修Aに出講しました.例年通り「人格の尊重及び権利擁護」のお話です.

もう4回目ですから,例年の通りというところです.毎年終了後にご質問も頂けています.

兵庫県社協の研修所のみなさんありがとうございました.受講生の皆さんも,ご清聴頂きありがとうございます.

25日は天理教の信者の皆さんのうち,障がいのある子どもさんのある保護者で作っているキッズネット天理さん主催の公開講座に出講してきました.

キッズネット天理 http://www.kidsnet-tenri.org/
http://kidsnet-tenri.seesaa.net/article/355265721.html

天理大学の大きなホールでお話をさせていただいたのと,高知でファミリーホームや自立準備ホームに関わっておられる藤本晴子氏とのシンポジウムもあって大変私も勉強になりました.

関係者の皆様方につきましては,大変お世話になりありがとうございました.また,ご清聴頂いた皆様,ご質問を頂きました皆様に感謝いたします.被害者対応の話にあまり踏み込めなかったのが申し訳なかったです.

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