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2013年8月20日 (火)

柄受け(身元引受人)を引き受けました

刑事事件の被告人,受刑者を問わず,微罪釈放以外は今まで身元引受人になったことがありませんでした。

理由はいろいろあるのですが,何よりも他人の私ではなく,やはり身元引受人はできるだけ近しい人,特に親やきょうだいなどの親族が望ましいと考えているからです。関係がその時よくなくとも,釈放の時は親子やきょうだい関係といった肉親の絆を取り戻してほしいと願っているのもあります。

私が柄受けを引き受けた人は,軽度の精神障がい者です。親きょうだいはいますが高齢や障がいをかかえていたり,その他さまざまな理由で現在柄受けを拒否しています。しかし,この人自身は初犯であり,犯した犯罪は軽いものとは言えませんが犯情は悪いものではなく,反省もしっかりされていて十分早期に仮釈放がかなうと思われます。

しかし,仮釈放は柄受けがいないとできません。柄受けがいない場合,保護会,つまり更生保護施設が身柄引受人になっての仮釈放が一般的ですが,保護会に受けてもらえるのは一部の人だけです。

日本の司法手続きでは,柄受けがいないというだけで満期になってしまうのです。障がいがあろうが高齢であろうがそれは関係ありません。

よく障がい者事業所に出所者を受けてもらうのに柄受けをお願いしたら断られたという話を聞きます。確かに残念なことなのですが,ある面では理解できます。刑事政策としての福祉サービスではないのですから。必要以上に責任を感じてしまうのも無理がありません。

柄受けのありかたも考えていかなければならないのかもしれません。福祉的身柄引受という位置づけがあってもよいのではと考えます。

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