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2013年11月

2013年11月14日 (木)

ある家裁支部とのやりとり〜成年後見をやっていての疑問〜

もう数ヶ月前のことだが,私が成年後見をしている人の担当家裁支部から電話があった.弁護士さんと複数後見等(類型は避けます)のケースで,私の住んでいる地域ではない所の家裁が担当だ.

このケースは生活保護施設に入所中なのだが,ある賠償金が入ったが.適当な本人の自立の場面や力がないということで,援護の実施者の判断で生活保護施設の措置が継続しているケースである.もちろん,63条返還に応じているケースだ.

その支部の担当者曰く(あえて職名は避けます)要は,賠償金が入っているのに,生活保護施設への措置はおかしい!ということなのだが,援護の実施者の判断だと行っても,自立の場を探すのが成年後見人等の役割という.

「援護の実施者の判断は絶対とはいえないが,一定の尊重をするべきで,本人も現状に満足はしている.」というと.
「賠償金を持っている人が生活保護を受けることは一般的な市民感情としておかしい.」とのこと,さすがに切れた(# ・`д・´)
「援護の実施者がそういっているし,判断は間違っていない.」と言い切った.
そもそも,成年後見は被後見人等の権利を守るのが仕事で,一般市民の権利を守るのが仕事ではないはず.

今でも,思い出すと腹が立つ(# ・`д・´)

相後見人等の弁護士さんの顔もあったから引っ込んだが...はっきり言って程度が低いし,被後見人等の立場に立てない人が裁判所職員として税金で給料を貰っていることが情けなくなった.

後で,「判事さんはあやまっていたから,嫌な思いをさせてごめんなさい」と相後見人等の弁護士さんからお詫びの電話はあったけれど,そうでなかったら,県弁に相談しようかと思ったぞ,本当に!

今まで,対したことが出来ていなくて,ほとんど弁護士さんに任せっきりの部分はあったが,報酬ももらわず,過渡期にはしょっちゅう遠方の施設に行っていた.恩を着せるわけではないけれど,ケンカ腰に言ってくるとは何事だ!それこそ,一般市民をどう思っているのか.「それでは後見人さんなんていりませんね」名誉毀損かとも思った.

お勉強はできるのかもしれないけれど,それよりももう少し人への話し方を学んだらどうかな?ただ,何らかの障がいがあるというのならば,私も考えを変えないといけないのかも.

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2013年11月 8日 (金)

最近の児童虐待死事件に思う〜児童虐待とフォレンジック・ソーシャルワーク〜

つい最近の幼児の実父による傷害致死被疑事件の報道で感じたことである.

本件発生前に傷害事件で送検されていて,かつ乳児院に被害児童は保護されている.しかし,傷害事件は不起訴となり立件されないまま終わった.

そして,被害児童を自宅に戻してから,しばらくしてこの事件が起きている.

被疑者はもとより,児童相談所や検察に対してもその対応について非難の声が上がっている.確かに特に児童相談所は手続き上の問題を含めて,その対応については疑問がないとはいえない.

しかし,この事件を防げたのは児童相談所の対応や傷害事件での刑事処分だけだったのだろうか?

傷害事件の際,司法だけではなく,また,児童福祉の立場ではなく,被疑者側の立場で再度こういったことが起きないような支援はできたのではないかと思っている.

我が国では,被疑者段階や被告人段階のソーシャルワークは,まだまだ根付いていない.しかし,児童虐待は社会のニーズであり,ソーシャルワークの導入で防げる可能性がある.被害児童の側はもとより,加害者側にもアプローチしないと片手落ちになる.

これは,加害者の味方をするという意味ではなく.まず被害者を保護し危険な状態を回避してから,本来戻るべき家庭を戻れるように構築するためのアプローチであって,あくまでも客観的に行われるもので,情状を炙りだしてダイバージョンを図るものではない.

何よりも,大切なのは児童が被害にあわないこと,しかし,特に加害者が実の親の場合,その児童にとって実の親は加害者であってもその親しかいないのだ.

本件は傷害致死で起訴されると思うが,起訴前の精神鑑定で終わらせるのではなく,社会学的検証つまりは,社会福祉学的な鑑定が判決前調査として行われるべきであると思う.


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