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2013年12月26日 (木)

入口支援について〜被疑者・被告人段階の支援

私が触法障がい者の支援を始めてから10年が経過した.

私は入口支援はソーシャルワーク,つまりはフォレンジック・ソーシャルワークであると考えている.つまりは,判決前調査に該当する,医療観察法の審判における社会復帰調整官の生活環境調査報告や少年審判における家庭裁判所調査官の調査といった部分とかなり共通する面がある.

フォレンジック・ソーシャルワークは,本来中立的な立場で,クライエントにとって有利なことも不利なことも全てアセスメントを行い,把握したニーズ解決を図ることによる,その自立更生の計画を提示するものであると考えている.

従って,「まずは施設入所ありきとか」「刑罰よりも福祉」を前提とするべきであるとは思わない.現在の日本が,障がいのある方にふさわしい刑事政策が行われているかについてはノーであるが,だからといって「刑罰よりも福祉」ではないと思う.

居住型サービス利用を提示してダイバージョンを図るという方法論も確かにある.福祉側が主体となって,ニーズアセスメントの結果,その方が自立更生にふさわしいというのであれば納得がいく.しかし,司法側,特に検察側から入所施設に入所するならば,不起訴にするがそれ以外の方法では起訴するなどと言われたから,ニーズ解決にならない入所施設利用に導くのは人権上問題があるし,そもそもそれは福祉を司法の下請化しているに他ならない.

「この人のニーズを解決するのには,本人の望まない福祉施設入所させるわけにはいきません.そもそも契約なので,本人も契約しないでしょうし,施設側も利用したくない人と契約するのは無理です.どうぞ起訴して下さい」と言ってでも,福祉を司法の下請化するのは,避けるべきである.福祉施設は矯正施設ではない.生活の場面なのだ.

ということを考えると,やはり,入口支援はソーシャルワークであり.ソーシャルワーカーが個別的な支援としてソーシャルワーク技術を使って行うべきものであると思う.その人の更生支援のあり方を審議する合議体の存在を否定はしないが,基本はソーシャルワーカーが行うソーシャルワークを優先するべきもので,その体制が整備されていれば,特段合議体の存在は必要ないのではないと思えてしまうのである.

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