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2014年7月13日 (日)

脱法ハーブついて

最近,脱法ハーブを吸引しての交通事故が目立っている.

「脱法」というと法に違反していないと軽くとらえているのか,安易な使用が目立つように思う.しかし,昔からある大麻や覚せい剤と違って脱法ハーブはその効果や副作用,依存性がよくわからない.覚せい剤に近い成分のものもあると聞く.

つまり脱法ハーブの使用は,身体にどんな影響を与えるか,治験が行われていないものを使用している訳である.少なくとも大麻や覚せい剤は医薬としての歴史があるが,脱法ハーブはそうではない.

もちろん,その効果により交通事故といった社会的な問題を引き起こす.しかし,それよりも依存症になることや,使用することによる胎児への催奇性などの問題など様々な問題がある.また,少年や知的障がい者といった自己抑制力に難しい面がある人たちに蔓延すると今後の社会全体への影響も懸念される.

そして,脱法ハーブの問題では,すでに多くの薬物が違法薬物に指定されているが,次々に新しいものが出てくるため,いたちごっこの状態になっている.取り締まるだけでは効果がない.

こうなってくると,ハームリダクション,つまり,年齢や所持量の制限付きで大麻を解禁ということもアメリカの一部の州やヨーロッパの一部の国のように考える必要性がある.薬物依存は犯罪ではなく疾病であり精神障がいである.犯罪だけの捉え方ではこの問題を考えるのは難しく,公衆衛生や社会福祉の観点からも解決に向けてのアプローチをしていく必要がある.単純に取り締まり刑事罰を与えるよりも,依存から回復し社会復帰していく方が,国家的な費用対効果があると思う.

脱法ハーブをきっかけに,日本でもドラッグコートや薬物依存のリハビリ施設のあり方,そしてハームリダクションについても論議がされるべきである.社会福祉の立場から言うとフォレンジック・ソーシャルワークの展開が我が国にではすすんでいない.脱法ハーブも含めた薬物の問題を解決するには,フォレンジック・ソーシャルワークを我が国に展開していくこともきわめて重要だと思う.

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