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2014年10月

2014年10月30日 (木)

非行・犯罪行為に至った知的障害者を支援し続ける人のための双方向参加型研修会

宣伝です.表題の研修会を行います.国立のぞみの園主催で私も1分科会を担当しています.

顔を突き合わせて語り合える研修にしたいと思っています.他の分科会も素晴らしい企画ですので是非ご参加下さい!

http://www.nozomi.go.jp/seminar/nozomi_seminar/%2726/nozomi_seminarH26_04.html

チラシのPDFです
チラシです
20141213  

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2014年10月16日 (木)

ミニ講演会と入学説明会のお知らせ〜宣伝です〜

ミニ講演会とミニ講演会はどなたでもどうぞ!今月から毎月やります.話の内容は毎月変えます.テーマはパート2〜になるかもしれませんが.11月は日程的にミニ講演会が厳しいかもしれません<(_ _)>

  ミニ講演会と入学説明会のご案内
  福祉についてのミニ講演会と入学説明会を行います。ミニ講演会では,福祉の経験のない方には福祉を知る機会に,福祉の経験のある方にとっても学びになるよ うな内容の講演を行ないます。入学説明会では,南海福祉専門学校で,社会福祉士の資格を取得することを検討されている方や社会福祉士資格に興味のある方へ 向けて,本校社会福祉士養成通信課程の概要,入学資格 等のお話をさせていただきます。なお,どなたでもご参加いただ
  ける,ミニ講演会のみのご参加も歓迎いたします。
  日 時: 2014 年10 月26 日(日) 13:30 受付開始
      14:00~15:00 ミニ講演会 「福祉の目でニュースを見る」
      講師:南海福祉専門学校 社会福祉士養成通信課程科長
         原田 和明
     15:10~16:30 入学説明会
  会 場: 南海福祉専門学校 1号館 視聴覚教室(予定)
  申 込: 10 月24 日(金)までにお名前とご連絡先(携帯番号)を本校ホームページのフォームからか,電話,FAX,E-mail でお申し込みください。
なお,お車でお越しを希望される方は,駐車スペースには限りがございますので,必ず事前にその旨ご連絡をお願いいたします。
  連絡先:TEL: (072)262-1094 FAX: (072)261-7886
    E-mail: tushin@nansen.ac.jp.

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あるホームレスの人のこと

刑務所でモタ工(養護工場)ばっかり配役されていた50代のホームレスの人,万引きで1回,空き家に入って勝手に寝泊まりした住居侵入で1回の受刑歴がある.今回は万引きして捕まりそうになり逃げようとして相手の手を噛んで軽症を負わせたもの.当初事後強盗容疑だったが,結局窃盗と傷害での起訴となった.
知的にはボーダーかそれより下のような感じがした.本人も他の人より手が遅いことを認めていた.CAPASのIQ相当値を見てもモタ工に配役というのがよくわかる人である.
先だって1審での判決がおりた.懲役2年4ヶ月.求刑はどれだけだったか聞いていないが,前科前歴や罪状からすると割と低くとどまったようだ.出所後はホームレス支援につなげるというところが少しは酌量されたのだろうか.

要は働こうと思っても学歴や免許もなく,親や同胞,親族もいないので保証人もなく.住居もない.いわゆる天涯孤独な人.そのため,生活苦から犯罪という典型的パターン.生活保護の引き締めが言われているが,現実は社会的に排斥されている人がまだまだいる.貧困の負のサイクルから抜け出せない人が多くいる.勿論,そうだからといって犯罪はしてはいけないし,許されるわけではない.貧困であっても犯罪とは無縁な人が多いことは事実だ.

しかしながら,公的扶助があることで最低限度の生活がおくれる人は多い.まるで,生活保護をもらう事自体が悪のような広め方をしている.選挙権がない在日の人たちの生活保護受給者への攻撃をした議員さんもいたようだが,そもそも生活保護をもらわなくても生きていけるのであれば,そちらを普通は選択するだろう.いわゆる不正受給は受給者の内の0.4%と言われていて,この内には収入の申告忘れなど過失によるものも多く含まれており,率からいうと不正受給は低い.

とはいえ不正受給を摘発することは当然である.その反面,生活保護が必要な人には当然支給するべきだ.「必要即応の原則」である.その事によって,防げる犯罪も多くある.この人のように,警察や拘置所で勾留し,取調べや国選弁護人などの裁判費用,さらには刑務所でのコスト...これを繰り返していく事を考えると,最低限度の生活を保障する事,つまり生存権を守る事の方が意味のある事なのではないだろうか.

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2014年10月 6日 (月)

佐世保女子高生同級生殺人事件と北海道女子高生祖母,母殺人事件について

神戸の小1女児殺害事件が混沌とする中,北海道で女子高生が強盗殺人を装い祖母と母を殺害する事件があった.当初は強盗殺人とされたため,被害者の氏名が報道された.その後,この女子高生が殺害を認め逮捕されたのであるが,報道はその後なりを潜めている.警察発表が無いからだろう.

佐世保の同級生殺人事件の場合は犯行態様も異様だったこともあり,次々と様々な報道がなされていた.鑑定留置に至ってようやくおさまった感じがする.

同じ女子高生の犯した殺人事件でなぜ対応が違うのだろう.北海道の事件は,家族が被害者で第1発見者も家族だ.つまり,残された家族は被害者家族であり加害者家族なのだ.さぞやつらい状況におかれていると思う.

佐世保の事件の場合は,被害者は家族ではない.なので,警察発表それなりにあり,さらには報道も過熱化していったのだろう.

だが,佐世保の事件の場合も加害者家族は苦悩しているのだろう.父親は自殺した.もう1人の犠牲者ともいえるかもしれない.かつて東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件でも加害者の父親が自殺した.秋葉原無差別殺人事件では加害者の弟が自殺している.

被害者家族を支えるシステムはもちろん必要だ.しかし,加害者家族を支えるシステムも必要なのではないだろうか.フォレンジック・ソーシャルワークでは,単に被疑者被告人の支援や,釈放退院時の支援や更生保護にとどまらず,加害者家族支援も必要であるように思われる.

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2014年10月 5日 (日)

神戸市小1女児殺害事件に思う

大変悲惨な事件だ.幼い女の子を殺害し,その遺体をバラバラにする.許しがたい事件である.そして,死体遺棄の容疑で1人の男性が逮捕された.被疑者は黙秘している.現時点での報道,その元である警察発表には色々疑問ある.

まずは,被疑者に知的障がいがあると発表されたことである.一部の報道では名前と知的障がいがあることが報道された.おそらく療育手帳が交付されていることが逮捕段階で分かっていたからだと思われる.死体遺棄容疑で逮捕されたこの段階で,「知的障がい者は危険だ」というような言葉がネット上で飛び交うようになってしまった.かつて東金事件の時も同じようなことが起きてしまっていた.心ない言葉に関係のない多くの知的障がい者本人や関係者は非常に嫌な思いをすることとなった.

次に推定無罪の原則があり,かつ殺人容疑での逮捕ではないにも関わらずこの被疑者段階ですぐにも「この被疑者が殺人の犯人に違いない」というような報道が多かったことである.被疑者の前科など,おそらく捜査側でしか知りえないような事も報道された.被疑者と面識があったような報道がされたが,これも間違っていたと後に報道され,一緒にいるところが防犯カメラに写っているという報道がなされたが,結果としては一緒にいた証拠は目撃者も含めて何もない事が後に報道されている.

逮捕時の決め手は,遺体を入れていたビニール袋の吸い殻のDNAが被疑者のものと合致したということらしいが,その後のガサ入れでは,リュックサック,微量な血痕という発表がされ,ガサ入れから数日経って,浴室の血痕,そして包丁が発見されていたという発表がなされていた.だが,包丁に彼の指紋があったという発表がなされない.なぜ,こんな形で報道発表がなされるのだろう?慎重な捜査ということなのか.意図的なものであろうが不思議な発表の仕方に思える.

次に被害者家族へのバッシングである.被害者家族の経済事情,被害女児の養育状況などなど,根拠をしめさないままよくない話がネット上のあちこちで語られていることである.悲しみの中にいる被害者家族に追いうちをかけるようなことがなされていることに対して悲しさを覚えた.この事件に限らず,刑事事件の被害者へのバッシングはよくある.「保険金が入って潤ったんだろう」とかというものだ.恥ずかしい話だと思う.

生活保護受給者への偏見も生んでいる.被疑者が生活保護を受けていたという報道がなされた反面,毎日働かずに飲酒していたという報道もされた.一部では生活保護費が上がるから療育手帳の交付を受けたという間違った報道もされた.さらに,被疑者が元受刑者であるという報道もなされ,元受刑者の自立更生への影響も懸念されることにもなった.

被害者に報いるためにも,真実を明らかにしてほしいものである.しかし,犯人が重罪となるべきは当然なのであろうが,判決が確定するまでは推定無罪の原則であるし,被疑者被告人の権利が守られて初めて真実につながると思う.また,報道の一言が全く関係のない人々を苦しめたり嫌な思いをさせたりという事につながると思う.福祉関係者にとっても極めて嫌な感じのする事件ではないだろうか.早く解決してもらいたいものである.合掌

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