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2016年7月31日 (日)

相模原市障がい者施設刺殺事件に思うこと①

この事件についてブログに書かなければならないと思いながら,この事件のあまりの重さに今まで書くことができませんでした.事件直後から,報道を通じずっとこの事件を見つめてきました.障がい福祉関係者として,刑事司法福祉関係者として,非常に重いものを感じています.

まず,加害者が本年2月まで現場の施設に正規職員として勤務し,本来障がいのある人の理解者,代弁者,支援者であるところが,障がいのある人の命を奪ってしまうことが社会のためにも良いというような発想を持ってしまったことに衝撃を受けました.

これは,かつてナチスドイツが行った優生思想に基づくT4作戦とT4作戦中止後行われた野戦化した安楽死政策と同じ思想です.障がい福祉に携わったものが,このような思想を持ったことにショックを受けたと同時に,今も障がい福祉関係者に,同じような考え方の人がいるのではないかという疑念が生じました.

また,もう一つショックなことは,障がい福祉に関わり合いのない,一般の人の一部から,加害者の行為に賛同し,賞賛する声がネットに巻き起こったことです.障がい者への理解が乏しいのは我が国の福祉教育のあり方からして,ある意味仕方がないことかもしれません.しかし,生命を軽視し,遺族や障がい福祉関係者を苦しめる発言を簡単にしてしまう人々が,こんなにもいることがとても情けなく悲しく思えました.

まずは,物言えぬ人,抵抗できない人,殺される理由がない人が命を奪われたり,傷つけられたりしたことが問題であることはいうまでもありません.かつて糸賀一雄氏は重い知的障害のある子どもたちについて「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に」とおっしゃいました.生きていて意味のない命や,社会に対してマイナスになる命などないのです.

そういう意味では,この加害者の命もそうなんだと思います.

まだまだ,書きたいことはありますが,ひとまずはここまで.



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